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清掃のおばちゃんが伝説のデリヘル嬢…『フルーツ宅配便』の濃すぎる展開

デリヘル嬢と客の禁断の恋の行方

 コントのような一部始終ですが、これを見たレモンはチェンジ続きの自分に悩みます。そんななか予約が入り、チェンジ覚悟で向かったホテルでレモンを待っていたのは、関(黒田大輔)というこちらも対人関係が苦手な男性でした。  女性が苦手で会話もできない関ですが、レモンもまた他人と向き合うのが苦手という話で共感しあい、レモンの接客を受けます。レモンは初めて接客をしたことで自信を持ち、また共感するところの多い関に次第に惹かれていくのでした。そして、会う回数を重ねていくうちにレモンと関は恋に落ち、客とデリヘル嬢の禁断の恋が始まります。  しかし、嬢がプライベートで客と会うのは禁止行為です。悩んだレモンは咲田に相談をします。お店を辞めて関と付き合いたい。でも、客がとれない自分を置いてくれていた事務所を自ら辞めて迷惑をかけたくない、と葛藤(かっとう)するのでした。  咲田はなんとかして、ミスジからレモンに「クビだ」と言ってもらえるように、クレーマー客を装い「レモンを辞めさせろ」と店に電話をしたりしますが、最終的にレモンはドラゴンフルーツの助言に従い、直接オーナーのミスジに店を辞めたいとお願いし、無事お店を去るのでした。

元AKBの北原里英の演技に脱帽

 辞めていくレモンを見て、ドラゴンフルーツは「この仕事は、辞め時を見極めるのが一番難しいんだよ」というセリフをこぼします。  レモンはそういう意味で最高の辞め時を見つけられたのでしょう。ドラゴンフルーツの言葉に考えさせられるものがありました。  また、今回レモンを演じた北原ですが、元AKBが演じるデリヘル嬢ということで、放送前からSNSでは話題になっていました。関を演じた黒田も然り、対人関係が苦手という設定を揶揄(やゆ)することなく、とてもナチュラルにレモンという一人の人間を丁寧に演じきっており、知らない間にレモンを応援していました。クセのある役を愛されキャラにまで昇華させた北原と黒田の演技力に脱帽です。  ここから終盤にむけてどのような展開をみせていくのか、次はどんな嬢が出てくるのか気になります。濃いテーマではあるのですが、ところどころ笑いもあり、ゆるい気持ちで週末の夜を楽しめます。 <文/瀧戸詠未> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
瀧戸詠未
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーランスライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。X:@YlujuzJvzsLUwkB
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