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「先に宿題やりなさい」はNG。子供が将来金持ちになる育て方

「“資産家たちのお金教育”にはお金の力だけでなく、自立の力、つまり生きる力を育てるヒントがたくさんありますよ」と断言するのが元メガバンク支店長で、現在は「お金の町医者」として活躍中の菅井敏之さん。 一生お金に困らない法則 そんな菅井さんの新刊書籍『あなたと子どものお金が増える大金持ちの知恵袋30』から、資産家たちが子どもにしているマネー教育のヒミツをご紹介します。

「社長になったつもりで世界を見る」

 菅井さんが銀行員時代にかいま見た、代々の資産家たちのお金教育。なかでも多くの人が最初に子どもに教えていたのは、「社長になったつもりで考えなさい」ということだそう。 「働いてお金をもらう側としてではなく、給料を支払う経営者側の視点で世界を見て、お金の流れを考えることを教えるんです」会社勤めの親にとって、経営者の視点を子どもに教えるのはハードルが高そうに思えますが、実は意外と簡単に教えることができるんです。
社長になったつもりで考える

写真はイメージです(以下同じ)

「たとえば、ファミレスに行ったとき。『この店でいちばんお金をもらっているのは誰だろう?』と子どもと一緒に考えてみましょう。アルバイト代やお給料をもらう側の人と、支払う側のオーナーがいますね。さらに、テナントビルの持ち主もいるでしょう。  その場に姿はなくても、もっとお金をもらっている人はだれだろう? このお店の黒字を増やすにはどうすればいい? と、親子で『社長になったつもりで』考えてみてください。世界の見え方が変わってきますよ」

「先に宿題やっちゃいなさい」はNGワード

 親がつい言いがちな言葉にも、将来、お金に苦労する子どもを育ててしまうNGワードがあるそう。 先に勉強しなさいはNGワード「その代表格が『お手伝いはいいから、先に宿題をやっちゃいなさい』です。子どもの仕事は、学業。けれど、勉強さえしていればいいというのはいけません。それでは、家庭のなかでいつまでたっても“お客様”のまま。  家庭は小さな会社を経営しているのと同じ。つまり、家庭を切り盛りするというのは、小さな会社を経営するのと同じこと。よりよく暮らせるように家族全員で経営に取り組むべきものです。子どもを“受け身の姿勢”から脱却させることもとても大切です」

“お金の力”を育てるチャンスは暮らしのなかに

 だから、子どもが手伝うと言ってきたときは大きなチャンス、と菅井さんは言います。「『ありがとう。とっても助かったわ』と、その感謝の気持ちをお駄賃、つまり報酬として渡してあげてください資産家のマネー教育 子どもが家のお手伝いをするのは当然のこと。そこにお金が発生するのはやや抵抗がありますが……。 「もちろん、家庭内で決められているお手伝いをしたときには報酬は発生しません。子どもが自分の役割を超えた働きをしたときだけでいいんです。あるご家庭では『言われてやったら50円』『言われずにやったら100円』と、自発的にやるかどうかで報酬を変えていると言っていました。これはとても良いアイデアだと思います」
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ちょっと待った!おこづかい制はNG
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