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映画サイトが次々コメント欄を閉鎖?ヘイトや炎上でついに…

IMDbやNetflixもコメント欄を削除!表現の自由は?

 コメント欄を封鎖した映画系サイトは『ロッテン・トマト』の前にも存在していました。  映画やテレビ、その出演者やスタッフに関する情報を取り扱う『インターネット・ムービー・データーベース』、略してIMDbはユーザーが自由に意見を交わす掲示板サービスを2年前に封鎖しています。
IMDbこと『インターネット・ムービー・データーベース』

IMDbこと『インターネット・ムービー・データーベース』

『ポリゴン Polygon』によると、IMDbの掲示板では以前から差別的発言や特定のスターをターゲットにした嫌がらせコメントが書き込まれており、SNSでは「ネット荒らしのたまり場と化している」と噂になっていたとか。  同サイトが掲示板を完全にシャットダウンしたのは2017年2月20日。運営側はその理由を「世界中の2億5000万人を超える月間ユーザーに、ポジティブで有益な情報を提供できなくなってしまったため」と発表しています。  一方、Netflixは2018年7月いっぱいでユーザーコメント機能を停止、同8月中旬までには過去のコメントを全て削除しています。
 有料会員制のNetflixの場合、前2件と違ってネット荒らしや炎上を問題にしたものではなく、『Variety バラエティ』によると単純にユーザビリティを意識したものとのこと。  もともとコメント欄はタブレットやスマホのアプリにはなく、デスクトップ版のみのサービスで利用者は減少していた上、評価システムを5つ星から「良い・悪い」の二段階評価に単純化したところその利用者が倍増したことから、コメント欄は不要と判断したそうです。  しかし、表現の自由を強く主張するアメリカという国で、発言の場が少なくなるという点では複雑な心境を抱える人も多いよう。このままいくと近い将来、アマゾンやiTunesからもユーザーコメント欄がなくなってしまうのではないかと心配です。 Sources:「Wired」「Polygon」「Variety」 <文/アメリカ在住・橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
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