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シングルマザーのデリヘル嬢が哀しい転落。ドラマ『フルーツ宅配便』が見ていて辛い…

 ドラマ『フルーツ宅配便』(テレビ東京系、金曜24時12分~)が、今夜第9話をむかえます。  勤めていた会社が倒産し、ひょんなことからデリバリーヘルス「フルーツ宅配便」の雇われ店長として働くことになった主人公、咲田真一(濱田岳)。最初は嫌々働いていた咲田ですが、お店に勤務する女性たちの境遇に触れることで、店長として自分ができることを必死に模索していくのでした。

覚醒剤使用で逮捕歴あり、シングルマザーのデリヘル嬢

 第8話ではシングルマザーのデリヘル嬢としてブルーベリー(中村ゆり)が登場しました。笑いの要素は一切なく、あまりにものシリアスな内容と中村の圧巻の演技に号泣必至の回でした。  新たに採用されたデリヘル嬢として、お店にブルーベリーがやってきます。ブルーベリーの宣材写真を撮影する咲田ですが、ミスジ(松尾スズキ)は薄着になったブルーベリーを見て「昔、クスリをやっていただろ」と迫ります。実は、ブルーベリーは過去に覚醒剤使用で逮捕されており、ミスジはブルーベリーの腕に残った注射の跡を見逃さなかったのです。  しかし、ブルーベリーは覚醒剤からは既に足を洗っており、一人娘の小学校入学にむけて昼は配送業、夜はデリバリーヘルスで働き、シングルマザーとしてひたむきに生活費を稼いでいたのでした。必死に働くブルーベリーを見て、咲田は「クスリの心配はもうありません」とミスジを説得してブルーベリーを応援します。

過去は断ち切ったはずなのに……

 真面目に働くブルーベリーは指名も増え、デリヘルの仕事も順調にこなしていきます。しかし、ブルーベリーの指名客である松島(平原テツ)がミスジ同様にブルーベリーの腕に注射器の跡を見つけて、ブルーベリーへ執拗に覚醒剤をすすめるようになります。  過去を断ち切り、娘との生活のために奮闘するブルーベリーは松島の誘惑を断り続けます。  しかし、昼間の配送業の仕事で同僚を事故に巻き込んでしまい、この事故で入院費や治療費などの大金をブルーベリーが負担することになります。  金銭的にも精神的にも追い詰められたブルーベリーは、「娘の入学式には、綺麗な服を着ていってね」と実母が渡してくれたお金に手をつけて、松島から覚醒剤を購入してしまうのでした。「娘のためにがんばる」と、身を粉にして働いていたブルーベリーでしたが、あっという間に過去に戻ってしまいました。
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必死に働いた挙句、またドン底に……
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