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映画『翔んで埼玉』が大ヒット。埼玉ディス漫画誕生のヒミツを作者・魔夜峰央に聞く

世界中どこの国にも“千葉 vs 埼玉問題”がある

『翔んで埼玉』より 草でも…(C)魔夜峰央

『翔んで埼玉』より(C)魔夜峰央

――映画化のお話が来たときは、どう思われましたか? 魔夜「『テルマエ・ロマエ』を撮った人なら、本当に私がやりたいようなことをやってくれると思いました。うまいんですよね、ツボを全部押さえてくれる。下手なマッサージ師は全部ツボをはずすけれど、武内監督は全部気持ちいいとこを押してくれるから、見終わった後にスッキリするんです」 ――映画が公開されましたが、埼玉を中心に大ブームのようですね。海外で公開の予定はあるのでしょうか。 魔夜「上海で試写をやって、バカウケだったと聞いています。中国なら中国で、千葉・埼玉問題があるんですよ。  シカゴでもやるらしいんですけど、シカゴにもきっとある。もしシカゴで受けたら、本当にこれはワールドワイドな映画ですよ。世界中どこにいってもこういう地域格差があるんですね。それをみんな置き換えて笑えるんだなと」 ――いつも外国人に「出身は?」と聞かれて、埼玉と言ってもわからないだろうと思い「東京の隣」とか答えていたのですが、これからは「サイターマ」で通じるかもしれないですね。ありがとうございました! ====================

神様は愛と笑いにつながっている

 魔夜峰央先生は、たいへんおだやかな方で、あの騒がしいマンガを描いているとは思えない、一方であの繊細な美しい絵を描かれる方らしいという実感もあり、とても不思議な魅力のある方でした。  そして「神様の本質は愛だ」とおっしゃっていました。 「笑いの神様という言い方がありますけど、笑いの神様がいるんじゃなくて、神様の本質が笑いにつながる、愛にもつながっているんです。笑うと幸せになるでしょ?  私はハッピーエンドを常に描きたいと思っています。もし、ちょっと考えさせられるようなラストがあっても、絶対救いがあるものにする。愛と笑いっていうのは私の一番根本的な部分なんです」  という言葉が印象的でした。  どんなに埼玉をディスっても怒られないのは愛があるからなんですね。そしてそれは自然と人に伝わるもののようです。  とても幸せな気持ちになるインタビューでした。  さて、次は『翔んで埼玉』を観に映画館に行かないと! <取材・文/和久井香菜子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
和久井香菜子
ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表
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