麻理子さんは、夫が不倫している事で正直“お互いさま”と思えて助かっている部分もあると言います。
「罪悪感が少し薄まる感じはありますね…でも、そろそろこの二重生活も止めないといけないと思っていて…」
彼も就職活動や卒業など、もうじき人生の転機をむかえます。
「それを考えると寂しいですが、彼の邪魔になりたくないですし…就職して出会いも増えれば、きっと私みたいなオバさんの相手なんてしてくれなくなりますよ」
そして、もうひとつ気になる事があるそうで…。
「彼のマンションに行った帰りに、保育園に息子を迎えに行くと『ママ、今日かわいいね』って言うんですよ。他の日にはそんな事言わないのに…何かいつもと違う感じを察しているんでしょうね」
そんな事で、息子の成長を感じてしまった自分が嫌になりつつも…「あともう少しだけ」、とまだ二重生活を止められない麻理子さんなのでした。
<文&イラスト/鈴木詩子>
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漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
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