おむすび+各地の名産品のお店が築地にデビュー。夜はバーに
「今まで食べたものの中で一番美味しかったのは?」と聞かれたら、あなたはなんと答えますか?
デートで行ったあの店、有名店のケーキ、もしくはホテルのフルコースという人もいるでしょう。
でもちょっと待って。もしかしたら、息を切らして登った山の頂上で食べたお弁当とか、プールでクタクタになったあとの「おむすび」なんていう人もいるのでは?
意外と、素朴な田舎の味が忘れられないほど美味しかったりするものです。コンビニ全盛の現代でも、お昼ごはんにはおむすびがつきものでもあります。そう、実は私たちのソウルフードって、おむすびかもしれません。
そんな、おむすびをメインにしたお店が2019年3月13日、食の街・築地に新登場しました。
その名も「ONAKA PECOPECO byるるぶキッチン」(開店時間:10時~22時30分)。おなかペコペコの時に食べるおむすび、最高ですよね。ここでは、日本各地から毎月1エリアを取り上げ、そこの名産品とおむすびをいただけます。
開店前日の3月12日、記者発表会&レセプションに行ってみました。
コラボ第一弾は岩手県宮古市。東日本震災で大きな被害を受けた地域でもあります。未曾有の災害からの復興に力を入れている同市を、ぜひ東京から応援しませんか?
昼はアンテナショップとして各地の名産を具材としたおむすびやグッズ、夜はスタンドバーとして物産物をおつまみにお酒を楽しむ場所へ早変わり。昼と夜とで、全く違う楽しみ方ができそうです。
会見では、同店をプロデュースした3社に加え、宮古市の方も駆けつけ、地元の食をアピールしていました。
宮古市には豊かな自然に育まれた食材がいっぱいです。メインのおむすびは「宮古のわかめソルトの塩むすび」「宮古の鮭むすび」「宮古の塩雲丹おむすび」(グランドメニューのおむすび=南高梅、明太子、昆布=もあります)。
三陸海岸名産のわかめは大きくてコリコリ、プリプリ! そんな自慢のわかめで作った「わかめソルト」でいただくおむすび、絶品です。また三陸の良質な海藻で育ったウニを塩漬けした「塩ウニ」もおむすびで。
岩手県沿岸では、空の牛乳瓶にウニを保存する習慣があるそうです。そんな宮古市の名物を再現したのが「瓶ドン」。カラフルで見ているだけでも美味しそうです。
そのほか「宮古のとろろ昆布の味噌汁」や、宮古浜だれの鶏もも唐揚げ、宮古の浜だれだし巻き玉子、などが楽しめます。夜のバーでは、宮古産の日本酒や焼酎や酎ハイ、宮古の特集おつまみなど、手軽に楽しめる名産おつまみがずらり。
また、「1POST1おにぎり」と称して、特定のおむすびをSNS投稿すると、おむすびが1つタダでもらえるという太っ腹なサービスも見逃せません。
忙しいビジネスシーンの合間のおやつに、のんびり公園にくつろぎに行くお供に、日本人のソウルフードおむすびをパクリ。定番おむすびだけでなく、新種の名産おむすびがブームになるといいですね。
<文/和久井香菜子>
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和久井香菜子
ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表