ブリーチデニムが流行。ジージャンなのにきちんと見せるテクって?
【モードをリアルに着る! Vol.74/小林直子】
デニム、そしてデニムから作られるジーンズやジージャンと言われるトラッカージャケットなど、流行に関係なくいつでもショップで売られ、かつ人々に着られているアイテムというものがあります。
けれども、これらジーンズやジャケットがいつでも同じかといったらそういうわけではありません。
ジーンズでいったら、股上が浅くタイトなスキニータイプがはやるときもあれば、股上が深く幅広のボーイフレンドタイプがはやるときもあります。これはシルエットの変化です。
変化するのはシルエットだけではありません。デニムの場合はその染具合が洗いをかけていない、濃い藍色のローデニムがいいときもあれば、逆にブリーチをかけた薄いブルーのデニムがよいとされているときもあります。
シルエットと素材、それぞれが少しずつ変化して、そのときの今風のスタイルを作ります。ジーンズであれ、ジャケットであれ、そのちょうどいい具合のものを着ると、そのときに一番格好良く見えるということになります。
2019年の春夏、コレクションで多く登場したのがブリーチデニムです。
イザベル・マランやバルマン、クリスチャン・ディオールに至るまで、80年代風にブリーチされたデニムが勢ぞろい。アイテムとしてもジーンズからジャケット、ミニスカートまでとバラエティに富んでいます。
こんなにもブリーチした薄いブルーのデニムが一度に出現したのもなかなか珍しいことです。
その中で、ハイブランドを選ばないまでも、ごく普通の人が日常的に着る普段着として、取り入れたいと思わせるのがトラッカージャケットです。
飛ぶ鳥を落とす勢いのヴァージル・アブロー率いるブランド「オフホワイト」が提案するのは、クラシックなデザインのウエスト丈のトラッカージャケット、いわゆるジージャンです。
かなり薄いブルーで、ペールグリーンのベロアのパンツとグレーのスニーカーを合わせたこのルックは、カジュアルな街着としてうってつけです。「オフホワイト」風に大きめのアクセサリーをつければモードなルックに変えることができます。
幸いなことに、ブリーチされた、薄いブルーのジージャンは現在もごく普通にジーンズショップなどで売られています。丈も長いものから短いものまでありますし、値段もそれほど高くはありません。ですから、ブリーチデニムのジージャンを手に入れるのは簡単でしょう。
選ぶときは、インナーに何も着られないようなタイトすぎるものは避けて、少しゆったり目のリラックスフィットのものを選ぶといいでしょう。ビッグシルエットのトレンドは今後も当分の間、続きますから、今年しか着られないということはありません。
ブリーチした薄いブルーのデニムが一度に出現した2019年春夏
いわゆるジージャンこと、トラッカージャケットもモードに
周期的に、はやるジージャンですが、今まで一度も買ったことがない方もいらっしゃるだろうと思います。またもう既に持っている方でも、これほどブリーチされた薄いブルーのものを持っている方は少数派ではないでしょうか。 この春、ジージャンを買い足す予定なら、思い切ってブリーチデニムのものを選んでみましょう。
少しゆったり目のリラックスフィットを選んで
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