冬ドラマの男優ベスト3。『3年A組』菅田将暉の熱演に『グッドワイフ』北村匠海の表現力
毎週楽しみに観ていた冬ドラマが続々と最終回を迎え、一抹の寂しさを感じる今日この頃。特にグッとくる作品でグッときた俳優さんを、今期もドラマウォッチャー・林らいみが独断と偏見で選出。勝手に表彰してしまいます。
NHK総合『トクサツガガガ』で主人公の特撮オタク仲間“ダミアン”こと田宮拓を演じた寺田心は、ちょっと生意気な小学生役がやっぱり上手かった!
彼の魅力の一つは、幼い見た目にそぐわない大人びた振る舞いをするアンバランスなところだと思いますが、それが今回の役どころでよりよく発揮されていました。もちろん、セリフ回しも上手。よどみなくスラスラとしゃべったかと思えば、子どものくせに一丁前にセリフ溜めすぎ。思わずにやにや。
一方で、倉科カナ演じる大好きな吉田さんを見つけたときのキラキラとした嬉しそうな顔と言ったら。主人公に頼みごとをするときの必死な様子も子どもらしく感情豊かな表現が秀逸でした。
昨年の冬、『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系列)で素直で自由奔放な同性愛者を自然体で演じた北村匠海。今期の『グッドワイフ』(TBS系列)では一転して、主人公のライバル弁護士・朝飛光太郎をふてぶてしく好演。
自信たっぷりで生意気なもの言いや立ち居振る舞いが板について、今回も普段からこんな人なんじゃないかと思わせるほど。
さらに、法廷では緊張してうまくしゃべれなかったり、暗い目つきで元上司を糾弾(きゅうだん)したりと、人物の奥行きの深さを巧みに表現。卓越した演技力を感じました。
どんな役を演じてもナチュラルに見えてしまう俳優さんです。
名演賞 寺田心『トクサツガガガ』ちょっと生意気な小学生役が上手かった!
名演賞 北村匠海『グッドワイフ』人物の奥行きの深さを巧みに表現
1
2