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朝ドラ『なつぞら』の草刈正雄が“おんじ”と大人気、刺さるセリフを連発

ちゃんと働いて、誇りを持って生きること

 それはさておき。おんじは、さらにこんな言葉で労(ねぎら)います。 「お前はこの数日、ほんとによく働いた。そのアイスクリームは、お前の力で得たものだ。お前なら大丈夫だ。だからもう、無理に笑うことはない。謝ることもない。お前は堂々とここで生きろ。良いな」  おんじが伝えたかったのは、甘えたり、媚びたり、怯えたり、他人の顔色をうかがったりすることなく、「誇りを持って生きること」でした。そして、誇りを持つために誰でもできることは「ちゃんと働くこと」なのです。  ちなみに、これは『ちりとてちん』の若狭塗箸職人である喜代美のおじいちゃん(米倉斉加年)のセリフを思い出させるものでもありました。 「人間も箸と同じや。磨いて出てくるのは、この塗り重ねたものだけや。一生懸命生きてさえおったら、悩んだことも、落ち込んだことも、綺麗な模様になって出てくる。お前のなりたいものになれる」 「おかしな人間が一生懸命生きてる姿は、ほんまにおもろい。落語と同じや」 「お前はこれからぎょうさん笑え。1回きりの人生や。ぎょうさん笑うたほうがええ。愉快なときは笑たらええ」  朝ドラでは、『ちゅらさん』のおばあを頂点として、『ごちそうさん』『半分、青い。』など、死後にナレーションをするパターンも含めて、おばあさんが活躍する物語が多いもの。  おばあさんに比べると、少々影が薄くなりがちですが、本作での「おじいちゃん」の存在はとにかく激アツ。この傾向は、今後の朝ドラの一つのトレンドになるかもしれません。 <文/田幸和歌子> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
田幸和歌子
ライター。特にドラマに詳しく、著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』など。Twitter:@takowakatendon
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