あなたを苦しめているのは、不平等感です。夫は好き勝手に外でセックスをしてきただけではなく、無責任に子供を作ってきてあなたの信頼を裏切った。その上で、離婚したくないという自分勝手な要望を叶えている。この不平等感を解消することが、あなたを楽にさせるために必要なのです。
だからといって、目には目をの考えで、外でセックスして夫以外の子供を作れということではありません。まず、
理性的な判断のもと、結婚生活における平等性をなくしましょう。具体的には、万が一の際の財産のやり取りや親権などから、日々の生活における決定権、主導権をあなたが握るように取り決め文章にしときましょう。
この提案をして、「数年前のことを今更なぜぶり返すんだ」と夫が聞いてきたら、「
私の中では解決していないから、どこかであなたの血が流れた子供が育っているということが、この家庭を、私の生活を、おびやかしている事は終わっていない」と言いましょう。その子供を認知しているかどうか書かれていないので分かりませんが、何かあった時にその子供は様々な権利を主張できます。道義的にも、夫にも様々な責任があります。
あなたには酷な話ですが、僕の個人的意見としては生まれてきたその子には罪はないと思います。だからその子を責めたり恨んだり傷つける事はなく、自分の行動の責任を夫が全人生をかけて償うべきなのです。(そもそもそんなことが可能なのは、長い人類の歴史を振り返っても権力や財産を多く持っていたり、まめな気配りができる限られた者だけです)
あなたと夫との結婚は、不平等なものになっているわけですから、裏切りに関してしっかりと償ってもらいましょう。
連絡を取らないことが、反省や償いではありませんよ。騙されないで。
ここで一度抽象的な話をしますね。欲望と思考は別のものだと考えているあなたになら理解してもらえると思い話します。欲望はどこかで満たさなければなりません。消滅させることができないものです。ただし過度な欲望は他者に迷惑をかけたり負担になります。それは思考で適度にコントロールするべきです。(全部は無理ですからね。)ようするにどちらかの全否定ではなく、双方のバランスをうまく取れるのが理想です。
この話は、夫の欲望を認めるための話ではなく、
あなたの中に芽生えた感情を、表現、発散するという欲望をもっと満たすべきだと言いたいのです。あなたは物わかりが良すぎた。もっと怒って、夫を感情的に責めて良かったのです。それを堪えたことによって、あなたは自分自身を満たすことができなくなっちゃいました。自分の中に芽生えた感情を表に出すという欲望を満たすべきなのです。
怒りはネガティブな感情で、なるべく持たない方が幸せだと思われていますが、そうとは言い切れないと僕は思っています。
自分の中に芽生えてきたあらゆる感情を素直に認め、何らかの形で表現、発散していくべきです。気をつけるべきはその方法です。誰かにぶつけたり、無理に共有しようとしたりしてはいけません。あくまでも、
自分の中に芽生えた感情を素直に受け止め、認知し、自分の内側に閉じ込め続けないことです。
あなたと夫の場合でしたら、夫との関係が修復できなくならない程度に責めるべきです。信頼を裏切ったと責め、残りの人生全てをかけてもう一度取り戻してほしいと。幸い、あなたは夫に対して愛情がありますから、そんなに長い事はかからないでしょう。
でも1年に1回とか、数年に1回のペースで、この先もあの時の苦しみを思い出すことでしょう。だから、
無理に水に流そうとはせずに、今目の前にいる夫が誠実かどうかに意識を向け、夫もそれに応えられるように生きてもらうしかありません。