夏までに痩せたいな。一生太らない無理なし食事術
「糖質制限して痩せた」、「いや、むやみに糖質制限をしたら危険」等々。糖質制限ダイエットには様々な意見が聞こえてきます。私に至っては糖質制限をして太ったクチなので、今回ご紹介する本、『内臓脂肪はストン!と落ちる食事術』(ダイヤモンド社)は興味津々でした。なぜならキャッチコピーが、「糖質制限のパイオニアが教える医学的に正しい体重の落とし方」だから。
糖質制限には賛否両論あることを前提に、賛成派のパイオニアの主張を読んでみました。
著者は、高雄病院理事長で医師の江部康二氏。御年69歳にして身長と体重は20代の頃と変わらないとのこと。そんな江部氏が推奨するのが、「食べトレ」。「食べトレ」とは「糖質制限と1日2食の半日断食」です。これが「スリムな体型と健康をキープする唯一の方法」だというのです。
「糖質制限をしていれば、お腹が空く原因となる“血糖値の乱高下”が生じないので、朝食抜きでも、お昼までお腹が空きません」と本書。空腹の正体は糖質過多にあり、とも言っています。本書には江部氏の一週間のメニューも掲載されており、ステーキや豚しゃぶ、鉄板焼き等、もりもり食べていますが、徹底して糖質を排除しています。まるで親の仇のようだ、と感心してしまうほど。
そもそも私達は何に糖質が含まれているか、いまいちわかっていないのではないでしょうか。その点も踏まえて、「食べトレ」10箇条をご紹介。
1. 糖質を減らす。できれば1回の食事で糖質20g以下にする。
2. 糖質制限をした分、たんぱく質や脂質が主成分の食品は充分量食べる。
3. やむを得ず主食(ご飯、パン、麺類など)を食べるときは少量とする。
4. 水、番茶、麦茶、ほうじ茶など糖質ゼロの飲料はOK。果汁、甘い清涼飲料水はNG。
5. 糖質の少ない野菜・海藻・キノコ類はOK。果物は食べないほうが無難。
6. オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸は減らす。
7. マヨネーズ(砂糖なし)やバターもOK。
8. お酒は蒸留酒(焼酎、ウイスキーなど)、糖質ゼロ発泡酒はOK。辛口ワインも適量OK。醸造酒(ビール、日本酒など)は控える。
9. 間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツはNG。
10. できるだけ化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。
10箇条を斜め読みしただけで、完璧に糖質制限するのは大変なんだなというのがわかります。私が糖質制限をしてかえって太った原因は、中途半端にやったのと、たんぱく質摂取量が足りていなかったからだと反省しました。
「食べトレ」10箇条の1、「1回の食事で糖質は20g以下」ですでに凹みそうですが(20gってどのくらい?)、本書によるとタレやポン酢やドレッシングにも微量の糖質が含まれているので、意識していないと20gなどあっという間という気もします。勿論、江部氏はタレもポン酢もドレッシングも使わないそうです。
とはいえ、糖質以外は何を食べてもOK、肉もバターも焼酎もウイスキーも量は無制限なので、結果が見えてくればしめたもの。糖質制限とは、制限するのは糖質だけで、カロリー制限ではないのです。
「食べトレ」10箇条
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