元彼と復縁ラブのはずなのに…ストーカー扱いされた女性のてん末
「おい、ストーカー!通報するぞ!あっちへ行け!」
その後、何通かAさんにメールを送りましたが返信が無いため、またAさんのマンション付近で待ち伏せする美加子さん。
「もう一度会ってちゃんと話そうと思っていただけなのに、私の姿を見た途端にAは走って逃げていったんですよ」
頭にきた美加子さんが、走って追いかけると…。
「Aに走りながら『おい、ストーカー! 通報するぞ! あっちへ行け!』と怒鳴られて…酷くないですか? さんざん気を持たせておいて」
悲しくなってしまった美加子さんは、泣きながら引き返して家に帰ったそう。
「私はストーキングしてる気なんてまるで無くて、どちらかというとAに復縁を匂わせられて、弄(もてあそ)ばれた被害者だと思っているのですが…」
これ以上Aさんに付きまとい、警察沙汰になるのはご免なので…もうあきらめる事にしたという美加子さん。
「まだ釈然としませんが、きっとこのまま周りが見えなくなって突っ走ると、本当のストーカーになっちゃうんだろうな、と自分にブレーキがかかったので」
「はやくAの事なんて忘れたいのですが、いまだに思い出してムカムカする時がありますね…」とため息をつく美加子さんなのでした。
―シリーズ「恋に狂ったワタシ」―
<文&イラスト/鈴木詩子>
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