ヤンキー女子高生が男をめぐって大格闘。あぁ青春の黒歴史…
誰にでも恋をする権利は等しくありますが、困るのは好きな気持ちが強すぎて暴走する人たち。しかも、ほとんどの場合は本人にその自覚がなく、周囲の人にとっては迷惑な話です。
「私も昔は人を好きになると、そのことしか目に入らなくなって、相手に彼女がいてもお構いなしにアタックしていました。今思うと、かなり痛い人ですけど(苦笑)」
そう振り返るのは、女優の吉瀬美智子に似た矢原結実さん(仮名・39歳/飲食店パート)。中高生のころは校則を無視して茶髪にピアス、いつも深夜まで遊び歩いて問題ばかり起こしていたといいます。
「当時は我慢ができず、ちょっとしたことでイライラしてしまい、キレて暴言を吐いて相手を傷つけたこともありました。だから、周りから避けられて、私と同じようなヤンチャな子やギャルっぽい子ばかりとつるんでいました」
そんな彼女が16歳のとき、熱を入れ上げていたのは同じガソリンスタンドでアルバイトをしていた別の高校に通う1歳年上のK君。彼は同じ学校のクラスメイトの女子と付き合っており、そのことは本人から直接聞いて知っていたとか。
ところが、当時の彼女にとっては、好きな人に恋人がいても自分が身を引く理由にはならなかったそうです。
「今の私から見ればどうかしていたとしか思えませんが、そのときは“最終的に私が彼女になればノーブロムレム!”という理屈を信じて疑いませんでした。略奪という意識もなかったですし、出会うべくして出会ったのだから私と彼が付き合うのは運命だと本気で思ったんです」
そのため、彼女はK君を独り占めしようとする邪魔者でしかなく、いつしか“排除すべき敵”だと思うようになったそうです。
「一度、学校帰りの彼女を待ち伏せして、K君と別れるように迫ったことがあるんです。でも、彼女は『どうしてバイトの同僚でしかないあなたにそんなことを言われなきゃいけないの?』と別れることを拒否。
それで思わず、『私と勝負して負けたら潔(いさぎよ)く身を引け!』と言っちゃったんです」
まさかの展開に驚く彼女をよそに、結実さんはアタマに血が上ってすでに戦闘モード。なだめようとする彼女の言葉を無視して、襲いかかってしまいます。
しかし、殴りかかろうとしたはずなのに、気がつくと床に転ばされていたそうです。実は、彼女は華奢な見た目からは想像できませんでしたが、現役の女子柔道部員だったんです。
「本当はここで勝負アリだったんですけど、負けを認められなくて立ち上がって彼女に殴りかかろうとしたんですけど、全然ダメだった。投げられたり、転ばされたりしてまったく歯が立ちませんでした。
しかも、途中からは彼女も本気でキレていたらしく、最後は私が締め技を受けてギブアップ。泣きながら何度も謝ることになりました……」
好きな男性に彼女がいても奪えばいい
「私が勝ったら彼と別れろ!」と勝負を挑むも…
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