「
西川さんが、その場で私に告白してきたんです。大勢の前で改めて告白してくるということが理解できなかったし、『わたくしとお付き合いしてくれませんか』というわざとらしい言い方が、よけいに気持ち悪くて。」

バイト先の人は西川さんのストーカー行為をある程度は知っていたにも関わらず、所詮は他人事なのか、
付き合っちゃえとか、はやし立ててきたとのこと。真実さんは今までのストレスが爆発してしまい……
「
『お前、いいかげんにしろよ! 気持ち悪いんだよ!』って、はっきりと西川さんに言ってしまったんです」
その場は凍りつき、いたたまれなくなった真実さんはすぐに帰りました。しかし、
年上の先輩からの告白に対して暴言を吐いたということが注目され、真実さんが悪者にされてしまうことになったそうです。
「西川さんは陰湿で、
『僕は本気で真実ちゃんのことが好きなんだけど、空回りしちゃったのかな…』と皆に言って、同情を集めたようです。シフトに入る度に、『なんで西川さんの気持ちにこたえてあげないの?』と皆にしつこく言われ、ノイローゼになりそうでした。」
西川さんのストーカー行為をバイト先の人たちに話して、だから気持ちにはこたえる気になれないと必死に真実さんは説明しましたが、その努力は虚しく終わってしまいました。
「男性陣には、
『それだけ愛されてるってことじゃん!』などと、軽くとらえられてしまって。女性陣は『まあ、西川さんに好かれたら嫌だよね』とは言ってくれたのですが、
ある人には『私が犠牲にならなくてよかった』と笑いながら言われました」
他人事にしても、あまりにもストーカー行為に無理解なバイト先の人たち。さすがに耐えられなくなって、学校の友達や両親にも相談した結果、バイトをやめることにした真実さんですが、さらなる追い討ちが待っています。