「店長には、ありのままの経緯を話しました。そうしたらなんと、
『恋愛のいざこざぐらいでやめられたら困る。これだから責任感のない学生のバイトは嫌なんだ』と吐き捨てられました。」
悔しくて悲しくて、その場で泣いてしまったという真実さん。

「バイトをやめてからも、西川さんからは『告白したら真美ちゃんに
罵られたとき、僕はマゾヒストという性癖だから、興奮した』『僕は児童の写真を所持しているような犯罪者だから、真実ちゃんが僕のことを受け入れてくれないなら、もしかしたら監禁しちゃうかも』のような不気味なメールがたくさん送られてきて、ストレスで何度も吐きました。」
真実さんは、その後すぐに携帯を解約して、元バイト先には二度と近寄らないようにしましたが、西川さんが家や学校まで来ないか、しばらくは不安でたまらなかったとのこと。
ストーカー被害を受けてから十年以上経過した今でも、真実さんは心の傷が癒えないといいます。
「西川さんよりも、
当時うまく対応できなかった自分自身にいまだに腹が立ちます。男性不信にもなり、アラサーになった今でも、交際経験はほとんどありません。西川さんがSNSをやっていることをたまたま知ってしまったので、
SNSまで自由にできなくなりました。いったい、いつまで私は苦しめば許されるのでしょうか…」
加害者ではなく、被害者の真実さんがいつまでも苦しめられていることに、ストーカー被害の悪質さ、問題の根深さが現れています。ストーカー行為をする人は一途なのでも、情熱的なのでもありません。
本当に心から思っているのであれば、好きな人のことを苦しめるようなことはしないでしょう。真実さんの傷が一日でも早く癒えることを願うばかりです。
<文/女子SPA!編集部>
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