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「性的暴行でも中絶禁止」過激な法律に全米騒然、ハリウッドがボイコットも…

カリフォルニアは州立大学の学生に「中絶ピル」無料提供を可決

 ハートビート法に関する反対デモが各地で起こり、ハリウッドの映画スタジオやセレブたちが反対する声を挙げる中、カリフォルニア州の上院議員議会が州立大学に通う学生に無料でアボーションピル(中絶ピル)を処方するという法案を可決しました。  米国版『ハフィントンポスト Huffington Post』によると、これは妊娠10週間以内に中絶を希望する生徒がキャンパス内のヘルスセンターを訪ねれば、アボーションピルを無料で処方するというもの。同法が施行されれば、州内にいくつもキャンパスを持つカリフォルニア大学(UC)とカリフォルニア州立大学(CSU)がその対象となります。
 性交渉後、数日の間に服用することで妊娠を回避する薬として知られるアフターピルと違い、アボーションピルは「避妊」ではなく「中絶」が目的。既に妊娠してしまった女性が服用するピルで、性交渉から数十日経った後でも効果があるそう。  他にもニューヨーク州やロードアイランド州などが、女性の中絶する権利を保護する法案を検討中だとか。  9州でハートビート法の実施予定はまだ先ですが、アメリカ自由人権協会やプランド・ペアレントウッドなどが抗議活動をしており、今後は連邦最高裁判所が差し止めに動くと見られています。 Sources:「NBC News」「Bloomberg」「CNBC」「Huffington Post」 <文/アメリカ在住・橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
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