彼と母の顔合わせ。母にした彼のマナー違反に心底引いた……
全面禁煙を導入する飲食チェーンが増えるなど、喫煙者にとっては、肩身が狭い世の中になっている昨今。
「元カレの涼太は、数年前、私の勤める会社に派遣社員として入ってきた、年下の男性でした。涼太は、どことなく母性本能をくすぐるタイプのイケメン。私は母子家庭育ちで、父はイケメンだけれども、いわゆる“だめんず”でした。母娘で男性の好みが似てしまったのかもしれませんね…」
涼太さんは些細なミスを毎日連発し、その度に咲さんがカバー。涼太さんのことを放っておけなくなった咲さんは、自らアタック。2人は付き合うことになり、交際は数年間続きました。ところが……
「今年に入ってから、持病の悪化が原因で、涼太が入院したんです。涼太に『寂しいから、お見舞いに来られる日は必ず来てほしい』と言われたので、行ける日は行くようにしていました」
仕事が多忙な中、それでも涼太さんのお見舞いを欠かさなかった咲さん。ある日、涼太さんに、「たばこを買ってきてほしい」と言われました。
「その病院は全面禁煙でしたし、入院患者が喫煙することは、好ましくないですよね。それはできないと言いましたが、泣き落としされて。私も最低だとはわかってはいますが、次のお見舞いのときに、たばこを持っていってしまったんです」
涼太さんは久しぶりのたばこに、テンションが最高潮。病院内の鯉が泳いでいる池は人目が少ないからと、そこに行き、ものすごい勢いでたばこを吸い出したそうです。
「一心不乱という感じで、私が何を言っても、涼太は聞いていませんでした。ジュースの缶を灰皿がわりに、あっという間に1箱吸い終わると、わざわざ鯉がいる池の中に缶ごと捨てて…。涼太がこんな非常識な行動をしたのも、私が煙草を渡してしまったからだと、激しい自己嫌悪に陥りました」
最近、ヘビースモーカーの彼氏と別れたという会社員の咲さん(仮名・28歳)。元カレの喫煙によって起きた出来事から相手に冷めて、それが別れるきっかけになったと話し出します。
入院のお土産に欲しいのは「たばこ」
吸い殻を池に投げ込む
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