シミを消す⑤治らないはウソ! 肝斑を消す4ステップ
最後にご紹介するのが、「肝斑」の消し方です。「肝斑」とは、おでこや頬、あごにできる、あのモヤッとした薄茶色のシミのこと。
美容皮膚科「シロノクリニック」横浜院院長の佐藤美先生によると、「肝斑は表皮の下の部分、基底層付近にメラニンが蓄積してくることで起こります。女性ホルモンや皮膚の摩擦などが関係していると考えられていますが、原因の特定はされていません」とのこと。そして、「肝斑は非常に治りにくい」とも。

原因不明、治りにくい……。でも、その対処法はないわけではありません。佐藤先生は、次のような優先順位で、あるいは同時に試してみるのがいいと教えてくれました。
1.飲み薬(ビタミンC、ビタミンE、トラネキサム酸)
ビタミンCとEメラニンを沈着する活性酸素をブロックし、やっつけてくれるので、老化そのものを抑制。トラネキサム酸はメラニンの産生を抑制したり、炎症を抑える作用も。「飲みぐすりはキチンと、まずは2か月続けて飲むことが大切」だそうです。
2.外用薬(ビタミンC、ハイドロキノン、トレチノインなど)
ビタミンCやハイドロキノン、トレチノイン、いずれも美白効果で知られた成分。これらを肌に塗布する。
3.イオン導入やピーリング
ピーリングで余分なものを取り除いて、イオン導入で必要なものを肌に入れる。
4.レーザー
皮膚の深いところにある肝斑には、通常のレーザーよりも波長の長いメドライトなどを照射。肝斑そのものに効果があるほか、コラーゲンの産生が促進されるので肌にハリがでて、毛穴や小じわの改善にも期待が。美肌効果が高くメイクのノリもよくなるので、肝斑を隠しやすくもなるというメリットもあるそうです。
「症状が肌の深い部分、真皮にまで及んでしまうと、なかなか治療がしづらいのです。美容も早期発見、早期治療が大事です。なるべく早めに治療を始めたほうが効果は期待できます」と佐藤先生。
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ご紹介してきたように、シミを消す方法もいろいろ。でも、ひとつ確実なのは佐藤先生が言うように、「なるべく早め」に手をうつこと。今、あきらめたら、そのシミはまちがいなく、濃くなり広がっていきます。「今がいちばん若い」とは永六輔さんの名言ですが、シミ対策、はじめるなら今が最良の時! なのです。
<文/女子SPA!編集部>
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