YouTubeのせいで家庭崩壊「夫が食事中まで見てるんです」
「私だってYouTubeは見ますし、好きです。でも、夫のYouTube好きは尋常ではないんです」
「洋平とは会社の同期として知り合いました。すぐに交際を開始して、お互いが25歳のときに結婚、私は寿退社。娘も授かりました。私は専業主婦ですが、ご近所や娘が通う幼稚園でも、洋平は“イクメン”と評判になるぐらい、家庭を大切にしてくれていました」
ところが、昨年末にガラケーからスマホに変えた途端、洋平さんはYouTubeにのめり込みました。
「洋平は昨年までガラケーだったぐらいで、元々機械系には疎(うと)いんです。だからこそ、YouTubeのようなサービスが新鮮で、のめり込んでしまったんでしょうね。そこから、いろいろとおかしくなりました」
恵さんは、「本当に腹が立つんです」と言いながら、洋平さんに対する不満をこぼします。
「家族での食事の時間にも、洋平はスマホでYouTubeを見ながら食べるようになりました。おまけに、イヤホンをしながらの視聴なので、どんな動画を見ているのかさえわかりません。動画を見ながら1人で突然笑い出すし……気持ち悪っ! って思います」
食事中の視聴はやめてほしいと、恵さんは洋平さんに再三訴えたといいます。
「娘の教育にも悪いですし、何より、ご飯は家族で和気あいあいと食べたいじゃないですか。なのに、洋平は『テレビを見ながら食べるのと何が違うの?』と、全然わかってくれないんです。テレビは家族で同じ番組を見てあれこれ話すこともできますが、1人でのYouTube視聴はそれができないから、まるで違いますよね」
就寝時にも困ることがあると、恵さんは怒りを隠さずに話し続けます。
「洋平は、寝る前はスマホでYouTubeを毎日のように深夜まで見ているんです。それも、イヤホンをしていても音が漏れているぐらいの大音量で。おまけに、動画を止めずにそのまま寝てしまうので、うるさくて眠れません。私はまだしも、娘がかわいそうになります。勝手に動画を止めると、起きて逆切れしてきますしね」
専業主婦の恵さん(仮名・30歳)の夫の洋平さん(仮名・30歳)は、「過剰なYouTube好き」になる前は、文句のつけどころがない男性だったそうです。
YouTubeは49歳以下では70%以上の人が月に1回以上利用し、30歳以下になると、80%を超えているそうです(2018年12月ニールセンデジタルコンテンツ視聴率データ)。そんな誰もが利用しているYouTubeによって、悩まされることになってしまった恵さんに話を聞きました。
家族で食事中もイヤホンでYouTube
寝ても大音量で動画を流し続ける夫
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