さすがに怪しさを感じ始めて、誘いのLINEが来ても理由を付けて断わるようになったという裕子さん。自分の中だけでモヤモヤを抱えきれなくなり、当時付き合っていた彼氏に、意見を聞いてみることにしたと言います。
「そしたら、
『俺も20代の時に似たようなことあって、その本薦められた! マルチだったよ』って。やっぱりか~、ってなりましたね。そういうのには絶対引っかからないと思ってたので、分かってたけどね、みたいな素振りを必死で彼にはしましたけど」
家に帰った後、改めて
「書名 マルチ」でインターネット検索したら、まさしく自分と同じような道を辿った人の体験談がズラリ。もうこれは、間違いないと観念した裕子さん。
「本当にいい人そうだったので、ショックですけど、とにかく腹が立ちます。ただ、私に声かけてきた人も、上京してきて1年半とかだったので、そういうところを付け込まれたのかな~と思うと、可哀想だなって気もしてくるんですよね」
筆者も会社の忘年会で、「マッチングアプリで知り合った人とご飯に行ったら、マルチの勧誘だった」とヘコんでいた先輩の話をふと思い出しました。確かに、アプリのプロフィールに「インターネットビジネス、ネズミ講の勧誘お断り」と書いている人、よく見かける気がします。
同級生と久しぶりにご飯に行ってみたら……、という体験談もよく耳にしますし、思った以上に悪質なビジネス勧誘は自分の近くに潜んでいるようですね。
<文/女子SPA!編集部>
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