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マルチ商法に引っかかった女性「こうして勧誘されました」

「まさか自分が関わることになるとは夢にも思ってなかったです。今思い返しても、だれか私に嘘だと言って、って気分になります」
男性と女性 カフェ

写真はイメージです(以下同じ)

 眉間にシワを寄せながら「マルチ商法に引っかかりそうになった」話を聞かせてくれたのは、メーカー勤務の裕子さん(仮名・20代後半)。国民生活センターに寄せられる、マルチ取引についての相談1万件のうち、最多の4割は20代※だそうですが、当事者になるかも…なんて誰も想像していませんよね。 ※消費者庁「平成29年版消費者白書」より

出会いは年末、居酒屋で隣の席に

「年末、大学時代の親しい友人と新宿で飲んでいると、隣に座っていた同い年くらいの男女二人組に話しかけられました。『何かオススメのメニューありますか?』って」  柳原可奈子似の女性とチュートリアル・福田充徳似の男性で、話しかけてきたのは女性の方だったので、裕子さんは特に警戒もせず、そのまま世間話を続けました。 「めちゃくちゃフレンドリーなんですよね。仕事のこととか、出身校のこととか、プライベートなことを向こうから話してくるので、こちらもなんとなく流れで話してしまって」  その日は連絡先を交換して別れた裕子さん。年末の忙しい時期だったため、連絡を取り合うこともないだろうと思っていたのですが、「メリークリスマス」から「あけましておめでとう」まで、驚くほどマメにLINEが飛んできたといいます。

仲間を集めた飲み会に呼ばれるように

「最初は本当に疑っていなかったので、初対面の人間にここまでマメになれるコミュ力凄いな~くらいに思っていました。何度か誘われたので、飲みに行ったりしてみたのですが、特に変わったことはありませんでした。しばらくしたら仲間内で飲み会やるからおいでよ、と誘われるようになったんです」 飲み会 様々な業種の人が集まるといわれたので、異業種交流会くらいの軽い気持ちで参加することにしたという裕子さん。 「本当にいろんな業種の人がいて、普通に面白かったです。その時、新宿で会った二人組の男性の方、中川さんに、綾香という年上の女性を紹介されました。『最近仲良くなった裕子ちゃんです』と。後々調べたら、マルチって自分のターゲットを仲間うちに知らせるんですね……。もう本当にいろいろショックです」  そんなこととは露知らず、中川さんも綾香さんも「気さくでいい人」だと思っていた裕子さんは、たびたび飲み会に参加するようになります。

やたら薦めてくるバイブル

『起業したい』っていう夢の話を頻繁にしてくるし、私のキャリアプランも詳しく聞かれるんですよ。ちょうど私も転職とかに興味を持ち始めた頃だったので、転職経験も豊富な綾香さんの話はよく聞いていました。『熱い人たちだな』くらいにしか思ってなかったんです」 話す男性 しばらくすると、とある本を強く薦められるように。「本当に役に立ったから、裕子ちゃんも読んだほうがいい」と二人はしきりに繰り返します。 「気になって、ビジネス書コーナーに行ったら、すぐに見つかりました。有名な本なんだ~と思って、安くはなかったですが、買ってみたんです。お金に使われる人間じゃなくて、お金を回せる人間になろう、みたいな内容だったんですけど、起業にまったく興味がなかったので、正直、最後まで読めませんでした」
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突如現れた尊敬する師匠
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