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TikTokで人気に火がついた20歳のラッパー。世界的歌姫の記録を塗り替えちゃった

 弱冠20歳の新人ラッパー、リル・ナズ・Xが全米の音楽チャートを席巻している。  リルは今回、昨年配信した曲『オールド・タウン・ロード』がビルボードチャートで17週連続1位の座を獲得し、歴代最長を記録した。
リル・ナズ・X

リル・ナズ・X

「去年の12月に『オールド・タウン・ロード』をレコーディングするためにスタジオ入りして、同日にリリースした。それが歴代最長ナンバー1の曲になるなんて知ってたかって? 知らないよ!」  インスタグラムにこのような喜びのコメントを掲載したリル。さらに、自分の人生を劇的に変えたこの1曲に関わったすべての人に感謝の気持ちを示した。 「でもこの恵みが自分に訪れたことにとても感謝している。この曲は俺の人生、そして世界の見方を1年もかからずに変えてくれた。この道のりに参加してくれた全ての人に感謝。でも前も言ったように、これは始まりに過ぎない!」  アトランタ出身で、つい最近まで学生だったというリル。大学を中退してからは、姉の家に身を寄せていたという。そして、昨年12月にカントリーとラップを融合させた曲『オールド・タウン・ロード』をネットで配信した。  この「カントリー・ラップ」の独特の曲調はたちまち話題になったが、さらに人気に火をつけたのはTikTokだった。若者たちがこの曲に合わせてカウボーイ、カウガールに変装する動画「Yeehaw Challenge」が流行し、さらに大スターのジャスティン・ビーバーがインスタグラムのストーリーで紹介したことをきっかけに、一気に拡散された。  しかし、一度はビルボードのカントリー部門にチャート入りしたものの、「カントリーミュージックの要素を十分に含んでいない」などの理由で除外されるという憂き目にあったことも。これには「人種差別ではないか?」といった批判もあがったとう。  だが、ここで強力な助っ人が登場した。カントリー歌手ビリー・レイ・サイラス。あのお騒がせ歌姫マイリー・サイラスのパパだ。ビリーを迎えたリミックス版『Old Town Road ft. Billy Ray Cyrus』を4月にリリースするとたちまち大ヒット、全米シングルチャートで快進撃をいまだ続けている。  ビルボードによると、10週以上1位を獲得した楽曲は過去にさかのぼっても多くないとのこと。これまで、16週1位で最長記録を保持していたのは、マライア・キャリーとボーイズIIメンの『ワン・スウィート・デイ』、ジャスティン・ビーバー、ルイス・フォンシ、ダディー・ヤンキーの『デスパシート』。今回、リルが17週1位を達成したことで最長記録を更新したことになる。

首位最長記録のマライアも祝福

 この快挙を記念して、これまで首位最長記録を誇っていたマライア本人からもお祝いのメッセージが届いている。 「音楽史上最長の記録を更新したリル・ナズ・Xに愛とお祝いの言葉を贈ります! 私とボーイズIIメンにとって、とても意味のある曲でこの記録をこれまで保持できたことは、とても幸運だったと思います。この曲はたくさんの人の心を動かしてきました。これからも自分の人生を謳歌しましょう!」  そんな心温まるメッセージを受けリルは、そのマライアのコメントをリツイートすると同時に、感激のコメントを投稿した。 「ワオー……マライア、ありがとう! あなたは伝説であり、アイコンだ。そんなあなたに評価してもらえるなんて。あなたの曲を聴いて育った自分が、こうして直接話をしているなんて信じられないよ!」  全く無名だった新人ラッパーの快進撃はどこまで続くのか、要注目だ。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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