もう、半ばヤケクソの美奈代さんは「この間のドライブ、女性と行ってたんだね。ドラレコで音声聞きました。帰ってきたら話し合いましょう」と夫にLINEしたそう。
「すると、Kに既読スルーされたので電話してみたのですが出なくて…結局何の連絡も無いまま、その日は帰って来なかったんですよ」
翌日、美奈子さんがパートから帰ってくると、夫が帰ってきた痕跡がありました。
「着替えや身の回りの物を持っていったみたいで。Kは営業をしているので私のいないスキに帰ってきたんだなと思いました」
それから数日後、ようやくKさんと連絡が取れ話し合いをした美奈子さん。
夫は行きつけのガールズバーで知り合った22歳の女性と不倫していると認めました。
「彼女とは別れると言って謝ってくれましたが…ちょっと許す気にはなれなかったですね。そして、もうN夫妻には会えないな、申し訳ない事をしたと落ち込んでいたので『Kに落ち込む資格なんてないでしょ』と言ってやりました」
とりあえず、別居して様子を見てみる事にした美奈代さんとKさん。
「もう正直、私達の仲は終わっていると思いますが…なんだか疲れてしまって。しばらく別居してパワーを貯めてから離婚の準備に取り掛かりたいと思います。
でも、Kの本性を知る事ができて良かったかもしれません…別れるなら早い方がいいですからね」とため息をつく美奈代さんなのでした。
<文&イラスト/鈴木詩子>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
@skippop