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ゆりやんを超え勝ち抜いた、全米で最も話題の日本人“タンバリンマスター”って何者?

 今、アメリカのお茶の間で最も注目されている日本人、ゴンゾー(GONZO)をご存知でしょうか?
(画像:GONZOオフィシャルサイトより)

(画像:GONZOオフィシャルサイトより)

 大きな芸能事務所に所属せず、単身で世界へ挑み続けている日本人の芸人が、人気オーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』の最新シーズンで準々決勝まで勝ち進んでいます。

アジア、イギリス、アメリカのオーディション番組を制覇

 ランニングシャツに蝶ネクタイ、Tバックにサスペンダーがトレードマークのタンバリンマスター、ゴンゾー。  ちょっと太めの見た目からは想像できないスピーディかつコミカルなタンバリンさばきは、国籍や言語を超えて、世界の観客を魅了中。日本ではあまり知られていませんが、すでにその名は世界レベルとなっています。  というのもゴンゾー、本家『アメリカズ・ゴット・タレント』に出演する以前から各地のオーディション番組に出演。2015年にはシンガポールで収録されるアジア版『アジアズ・ゴット・タレント』に、今年春にはイギリスの『ブリテンズ・ゴット・タレント』に出演しているからです。  過去の成績はいずれも準決勝敗退でしたが、アジア27カ国で放映されているアジア版、異なる文化圏のイギリス版の両方でここまで勝ち進んだことは、彼のタンバリン芸が世界に通用することを意味しています。  これまでシンガポール、イギリス、アメリカ、どこの国の観客、どこの審査員たちからも、大爆笑と盛大なスタンディングオベーションとで称賛を受けてきました。

今度こそ賞金の100万ドルを勝ち取れるか?

 現在、ゴンゾーが準々決勝まで勝ち進んでいるアメリカ版の『アメリカズ・ゴット・タレント』は、視聴者投票で勝者を決める『アメリカン・アイドル』の流れをくんで2006年にスタート。  日本以上にテレビ離れが進んでいるアメリカには珍しく、放映翌日に学校や勤め先に行くと「誰が勝ったと思うか」「誰に勝ってほしいか」といった話題で持ち切りになる人気番組です。
 オーディションは3ラウンドに分かれ、「ジャッジズ・オーディション」では挑戦者が会場に集まった観客を前にパフォーマンスを披露し、4人の審査員全員に認められれば合格。その後、ラスベガスで行われる「ジャッジ・カッツ」を通過すると、視聴者投票で勝者を決める最終ラウンドの生放送「ライブ・ショー」に進むことができます。  6月にゆりやんレトリィバァが出演して話題になったのは、1次予選ラウンドにあたる「ジャッジズ・オーディション」。残念ながらゆりやんは4人中2人の審査員から失格ブザーを押されてしまい、その先へと進むことができませんでした。
 一方、ゴンゾーは「ジャッジ・カッツ」を含む2度の予選ラウンドを勝ち抜き、8月13日から3週間に渡って放送されている準々決勝への進出を決めました。  準々決勝進出者とはいえ、まだまだ挑戦者は36人も残っているため油断は禁物ですが、ゆりやんに対して「変わった水着やおかしな動きはタレント(芸)とはいえない」と一刀両断していた筆者知人の米男子高校生も、ゴンゾーのパフォーマンスには「これこそがタレント!」とべた褒めしているだけに、今後の躍進に期待が持てます。  2013年に放映されたシーズン8でダンサーの蛯名健一(えびなけんいち)が、日本人としては初めて同番組で優勝し、賞金の100万ドル(約1億600万円)を獲得していますが、ゴンゾーはどこまで勝ち進むことができるでしょうか?  老若男女、国籍問わず、歌やダンス、マジック、楽器演奏など、あらゆる芸を持つ者の中からナンバー1を決める『アメリカズ・ゴット・タレント』。決勝ラウンドの展開にも注目です! 【参考記事】⇒ゆりやん、米テレビ出演に観客は「ドン引き」「大ウケ」と真っ二つ。現地の声を聞いた <文/橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
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