――確かに言葉って大切ですよね。近年、結婚する人が少なくなっています。結婚生活が長いとパートナーに対する愚痴を言う人が多いですが、そういった愚痴を聞いて、シングルの人は結婚に幻滅しているんじゃないかなと思ったりもするんですが。
森「『自分の人生が楽しくなる』と思える人に出会ったら結婚に踏み込むのもアリかなって思います。ただ、
結婚ってほどよい距離感が大事。“すごくすごく”支えあうようなものでもないかなって。でもイザというときは絶対的な味方になり、力になってくれる。
一真と由美も普段はベタベタしたり、いつも一緒にいたりするわけではないけれど、どこかつながっています。味方になってくれる存在が家族ではないでしょうか」
――今回、大学生から10年後のお母さんになるまでの由美を演じました。森さんは2歳のお子さんがいらっしゃると聞きましたが、10代の子供がいる母親の役も板についていましたね。
『アイネクライネナハトムジーク』より
森「ありがとうございます(笑)。10年前の自分自身を振り返ると根本的にはあまり変わっていないので、意識的に由美の人物像は変えませんでしたが、彼女なら思春期の子供を見守る母親になるだろうと、そういった部分をキャラクターに加えました。私自身、子供を見守る優しさって大切だな、と日々思っていて」
――子育てと仕事の両立において工夫していることはありますか?
森「家族と一緒にいられるというのが一番の幸せ。家族の誰かが無理をしてしまったら、どこかにそのしわ寄せが行ってしまう。気を抜くときはきちんと抜いて、
『今日は掃除機かけられなかったけど、明日かければいいや』って自分に完璧を求めないようにしています」
――どんなふうにストレス発散をしています?
森「スピリッツに連載されている『アフロ田中』シリーズが大好きなんです! ただただ気楽に楽しめる漫画を読んだりなんかしてストレスを発散しています(笑)」