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世界的スター、飼い猫「スシ」と「ツナ」をめぐり保護団体とバトル

 先月末、最愛の妻ヘイリー・ビーバーとついに挙式し、幸せいっぱいのジャスティン・ビーバー。しかし、その余韻にひたる間もなく、ある問題で批判を受けることになってしまった。  発端は、夫妻がつい最近飼い始めたサバンナキャットという2匹の猫。本人たちはそれぞれの猫に「スシ」「ツナ」と名付け、インスタグラムに専用アカウントを開設するほどの溺愛ぶりだが、動物保護団体からは非難の声も……。世界的スターのジャスティンと動物保護団体が、2匹の猫をめぐりバトルを繰り広げる事態となっている。
 日本人としては「スシ」と「ツナ」というネーミングが非常に気になるところだが、今回物議をかもしているのは、ビーバー夫妻が2匹のサバンナキャットを3万5000ドル(約380万円)で購入したこと。そして、米社会が抱えるペット問題に対し、ジャスティンが「我関せず」といわんばかりの姿勢を見せていることだという。  この2匹の飼育をめぐり、動物の倫理的扱いを求める人々の会(以下、PETA)は、大手メディアに批判コメントを発表。同団体のリサ・ラング氏がニューヨーク・ポスト紙のページ・シックス欄に寄せた声明は、ジャスティンの楽曲「Baby」の歌詞「Baby, baby, baby, nooooooo」の引用から始まり、皮肉たっぷりにこう綴られている。 「ベイビー、ベイビー、ベイビー、ノー。ジャスティン・ビーバーは、地元の保健所から猫を引き取ることで、命を救うことができると世界中のファンにインスパイアできるでしょう。しかし実際には、危険な交配種の猫への需要を喚起したり、動物の増加問題を加速させる一因を作ってしまった。動物を手助けすることについては今のところ、彼のスタンスは『I don’t care』(どうでもいい)みたいです」 「どうでもいい」の部分は、今年5月にジャスティンがエド・シーランとコラボした楽曲名『I Don’t Care』を意識して入れられたものとみられる。

ジャスティン怒りの反論にPETAもさらに訴え

 このPETAのコメントにブチ切れたジャスティンは、猛反論。現在は消えて見られなくなっているが、インスタグラムのストーリーに次のように反論した。 「僕が特定の種類の猫をほしがったから怒ってるのか?(昨年から飼っている犬)オスカーだって保護犬じゃなかったけど、オスカーを飼ったときは怒らなかっただろう。ペット全てを保護シェルターから引き取らなくちゃいけないってことか? 動物を保護して里親になるのは良いことだと思うが、好みってものもある。ブリーダーはそのためにいるんだろ」 「PETA、君たちは海のプラスチック問題に目を向けて。どうか僕の美しい猫たちのことは放っておいてくれ」  このジャスティンの反論に対し、PETAが再び反応し、こう切り返した。 「悪いけどジャスティン、この問題についてもっと深く考えてみてほしい。人々が動物を保護するのではなく、ペットショップで購入することで、毎年、何百万匹もの動物が命を落としています。ペットの過剰増加は危機的な問題なのです」  PETAは、動物が置かれている状況がいかに厳しいかを指摘したうえで、自治体の動物保護施設を訪れて、問題を目の当たりにしてほしいとジャスティンに訴えた。

場所によっては飼育禁止のサバンナキャット

 ジャスティンがインスタグラムに開設したスシ&ツナ用の特別アカウント「kittysushiandtuna」には愛らしい2匹の日常の風景がたくさんアップされている。昨年から飼っているという犬のオリバーとも仲睦まじい様子で、見ていて思わず微笑んでしまう。  すでに31万7千人のフォロワーを持つこの人気アカウントには、「ツナとスシは、F1のサバンナキャットのきょうだい。当アカウントは(彼らの)パパであるジャスティン・ビーバーが運営」と記されている。  サバンナキャットというのは、アフリカの野生猫サーバルキャットとイエネコの交配種。ツナとスシは“F1”のサバンナキャットとされているが、F1というのはもっとも野生に近い品種ゆえ、ペットとして飼育するのは非常にまれだそう。  体重25ポンド(約12キロ)にもなるというこの動物については、飼育が禁止されているところもあるという。サバンナキャット協会によると、アメリカではいくつかの州で法的に制限を設けているものの、イリノイ州やテネシー州、サウス・カロライナ州、カリフォルニア州では許可されているようだ。ジャスティンは、挙式する前にイリノイ州のブリーダーから購入したものとみられている。
 日本でも、ダレノガレ明美やローラ、滝川クリステル、杉本彩といった芸能人が猫・犬の保護活動を行っているが、海外でも殺処分寸前の動物を施設から引き取ったり、保護活動をしているセレブは実に多い。  たとえば、ハリウッドを代表する人気俳優ジョージ・クルーニーは、保護施設から犬を引き取ったうえ、妻のアマルとともに保護施設に100万円超を寄付。  歌姫アリアナ・グランデも保護犬の里親になり、保護活動にも協力していることで知られているが、ここ最近は急死した元彼が遺した愛犬の面倒を見ているといわれている。  またジャスティンと同じくお騒がせセレブで知られるマイリー・サイラスも、動物の保護や飼い主の支援活動を行っているペットセンターの活動を支援しているほか、みずからも保護犬を引き取り大切に飼っていたことで知られる。  だが、実はジャスティンも以前、保護犬を引き取ったことがあるそう。2011年、当時交際していたセレーナ・ゴメスとともに施設を訪れ、犬を引き取ったという。ということは、ジャスティン本人が言うように、保護された動物の里親になるのは良いことだと考えているようだ。  とはいえ、ペットのサルがドイツで没収されてもそのまま置き去り、持病があった犬を治療もせず他人に譲る、トレイナーに預けた愛犬を引き取りに行かず放置……などといった過去もあるジャスティン。今後はどうか最後まで、飼い主としての責任を全うしていただきたい。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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