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月収10万の貧困女子、“偽のエロい体験談を書く仕事”を始めて時給に驚愕!

超楽な仕事かと思いきや時給150円という結果に

「『大学2年の終わりの頃、友達と免許合宿に行った。その合宿所では乱交パーティーがあるという噂もあって俺はウキウキしていた……』という状況説明から始まって、段々とエロい展開へと繋げていきます。会社から、援助交際、セフレ、不倫、乱交など、指定のワードが送られてくるのでそれをヒントに、内容を考えていました。そういえば、この記事が一体何に使われていたのかは、いまだにわかりません」 月収10万円生活に困って、偽のエロい体験談を書く仕事を始めたけど… 仕事を始めた当初は、取材も打ち合わせもなしに、エロい体験談を想像して書くだけなんて「超楽な仕事」だと思った紗也子さん。しかし、順調に書けたのは最初の1、2本。すぐにネタが尽きたのです。 「今振り返ると、AVを参考にするとかやりようはあったと思うのですが、当時の私にはその頭もありませんでした。150円の記事を一本書くのに1時間以上かかるようになってしまい、結局、4ヵ月くらいで辞めてしまいました」

普通の企業に就職して嬉しかったのは「年金が払えるようになったこと」

 その間、納品した記事は30本。4ヵ月かけて得たのはたった4500円。その事実を目の当たりにしたとき、紗也子さんは、アルバイト再開を決意します。 「バイトを始めてからは、当たり前ですが生活が安定して、演劇活動も続けることができました。フリーランスにこだわって頑なに仕事をしなかった自分が不思議でなりません。孤独にエロ記事を書いていたあのときの自分には『さっさと働け』と言いたいです」  その後、彼氏とは破局。劇団も解散したことで、普通の企業に就職した紗也子さん。現在は人並の生活を送っているそうです。なお、就職して一番嬉しかったのは、「年金が払えるようになったこと」だそう。これからの紗也子さんに幸多かれ。 ―シリーズ「お金がない!」― <文/中村未来(清談社)、イラスト/ワタナベチヒロ>
中村未来(清談社)
千葉県習志野市出身の24歳。エンタメを中心に雑誌やWEBなどで執筆。学生時代に演劇を学び、ライター業の傍ら劇団三角柱に所属
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