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81歳の大女優、警察に一時拘束された瞬間をインスタで公開

 81歳と高齢ながら、いまだその若々しさや美しさが衰えることのないベテラン女優のジェーン・フォンダ。女優として精力的に活動を続けているほか、72歳でワークアウトのDVDを発売するなど「エアロビクスの女王」との異名を持ち、79歳のときにはなんとパリコレにも出演した。  そんなパワフルなジェーンが先日、警察に身柄を一時拘束されたというニュースが報じられた。一体何があったのだろうか?
ジェーン・フォンダ

ジェーン・フォンダ

 ジェーンは11日(金)、米首都ワシントンで地球温暖化防止を訴えるデモに参加、連邦議会前で気候変動に対処する行動を起こすよう訴え、同じくデモに参加した15人と共に逮捕された(その後、釈放)。  ジェーンは最近、デモで逮捕されることを目的に一時的に米首都へ引越す予定であることを明かしていた。10代の環境活動家グレタ・トゥーンベリに触発されたからだという。抗議運動へ参加するきっかけを質問されたジェーンはこう答えている。 「ナオミ・クラインの新刊『オン・ファイアー:ザ・(バーニング)ケース・フォー・ア・グリーン・ニュー・ディール』という本を読んだのよ。(私の人生を変えたのは)彼女がグレタについて書いていたところ。私もグレタのことは知っていたけど、アスペルガー症候群だとは知らなかったの。私は、それが何を意味するか理解していなかった」 「ナオミによると、この若者は、他の人がどう考えるかってことに影響されないそうなの。この症候群の人は、何かに興味がわくと、それに完全に集中し、そうでない私達のように否定や正当化に甘えることなどしない」 「そして彼女は、(気候変動についての政府間委員会の)報告を読み、その危機が列車のように私達に向かって疾走しているのにも関わらず、人々は適切な行動をとっていないと気づいた。それがトラウマとなり、ごはんも食べられなくなったの。彼女が1年以上、言葉を失い、物を食べなくなったとは知らなかった。それが私の心に突き刺さったの」  4カ月間にわたり毎週連邦議会前でデモを行う予定だったというジェーンだが、今回その最初となるデモで逮捕された。
 赤い服を着たジェーンが後ろ手で拘束され、警察に連行される姿を捉えた動画は、WUSA9局のマイク・ヴァレリオ記者をはじめ各メディアによって配信され、ジェーンも自らその動画をインスタグラムに投稿している。  1970年代には、ベトナム戦争の反戦運動に参加していたことでも知られるジェーン。しかし、その当時はまだ30代。80代になってもなお、デモに参加して逮捕されるとは、すさまじいパワーである。

「よくもそんなこと!」16歳少女の怒りのスピーチに騒然

 フォンダがデモに参加するきっかけとなったグレタさんは、ここ1年、地球温暖化に警鐘を鳴らす活動家としてその名が知られるようになった。  昨年の夏休み明けに学校を休み、たったひとりで国会前での座り込みを始めたところ、世界の学生たちの間でデモが広がった。これをきっかけに、去年12月に国連に招かれて政治家を痛烈に批判するスピーチを披露、また今年9月にも、ニューヨークで開かれた国連気候行動サミットで怒りのスピーチを行い、話題になった。 「すべてが間違っています」 「私は今、ここにいるべきではありません。私は海の向こうで学校に行っているべきなのです。なのにあなたたちは、若者である私たちに希望を求めて、ここにきたのですか? よくそんなことができますね!」 「あなたたちは、空っぽの言葉で、私の夢そして子供時代を奪いました。それでも私はまだ恵まれている方です。多くの人々が苦しみ、息絶えています。全ての生態系が破壊され、私たちは大量絶滅の始まりにいます」 「それなのにあなたたちが語るのは、お金のこと、経済発展が永遠に続くかのようなおとぎ話ばかり。よくもそんなことを!」
 各国代表を前に、目を潤ませこう訴えたグレタさんは、拍手喝采を浴びた一方で、批判や中傷にもさらされるように。アメリカのトランプ大統領やロシアのプーチン大統領といった大国のリーダーから「情報に乏しい」などと揶揄(やゆ)されたほか、日本国内でも橋下徹・元大阪市長が「16歳の考えに世界が振り回されたらダメ」と語るなど、逆風も強い。  また、期待されていたノーベル平和賞を逃し、地球温暖化を訴えるデモに積極的に関わってきた若者たちからは落胆が広がっている。  それでも、日本も含め世界各国に広がりを見せている「グローバル気候マーチ」。アカデミー賞主演女優賞に2度輝いたハリウッドの大物女優もそこに加わり、今後さらに勢いは拡大しそうだ。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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