秋の花粉症対策のウソ・ホント。マスク、洗顔…などの効果を医師に聞いた
花粉症はうつらないから、咳やくしゃみを手で押さえなくてもいい
橋口「花粉症は飛沫物内にウィルスがいないので、移るなどの心配は確かにありません。でも、風邪と花粉症の症状は見分けがつきにくいので、もし風邪だったら……と考えるとカバーしないのは危険ですよね。それに、たとえ花粉症という前提に間違いがなくても、秋は風邪が流行る季節という点から、周囲の人への配慮として、手で押さえたり、マスクをしたりするのがマナーかと思います」
花粉症でも、マスクの2度使いはしてはいけない
ペットの花粉媒介に注意
可能であれば草花のない散歩コースに変え、散歩から帰ったら家に入る前にブラッシングをするとか、花粉のつきにくい素材の服を着せるなど、ペットを介して花粉が家に侵入することがないように対策をしてほしいと思います」
――外に出さない室内飼いのペットであれば大丈夫でしょうか?
橋口「室内から出さないペットであれば、花粉を媒介する心配はありません。ただ、ウサギやインコ、ハムスターなど動物に対するアレルギーも存在するので、花粉症で敏感になっているときは、ペットとの接触方法にも気を付けたほうがいいですね」
<文/千葉こころ、取材協力/ふたばクリニック院長 橋口 一弘先生>
■橋口一弘先生プロフィール
1982年慶応義塾大学医学部を卒業後、同年に慶応義塾大学病院耳鼻咽喉科に入局。大学時代から扁桃疾患を中心に研究をはじめ、その後も鼻疾患、特にアレルギー性鼻炎の治療を中心に研究を続けた。済生会神奈川県病院、北里研究所病院などを経て、2011年よりふたばクリニックの院長に。現在も、自身が設計・開発に関係した、人工的にスギ花粉を一定濃度で飛散させることができる花粉症調査研究施設(OHIO Chamber)で、スギ花粉症治療に関する研究を続けている。千葉こころ
自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するアラフィフライター&編集者。
人生後半戦も夢だけは大きく徒然滑走中
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