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激務の航空会社に勤めていた女性が、今でもうなされる当時の悪夢

勤続年数が長くなるほど過酷になる仕事

 航空会社での勤務も長くなってくると、通常のチェックインだけでなく団体チェックイン、国際線からの乗り継ぎ客のチェックイン、ビジネスクラス、ファーストクラス、ハイマイラー(マイレージが貯まっている航空会社利用率の高いお客様)のチェックインなどさまざまな業務を経てフライト責任者を任されるようになります。 勤続年数が長くなるほど過酷になる仕事 これがまた、カ・コ・ク……。朝は全フライトの予約内容の把握からはじまり、カウンターがオープンすると逐一チェックイン状況の確認。チェックインが済んでいない人があと何人いるかとか、注意事項のある人の手続きがどうなったか、機内食を各クラス何食オーダーするか、航空券のチェック(使えない航空券を受けていないかなど)もまた慎重に慎重を重ねなくてはなりません、限られた時間のなかでミスがあってはならないのです。  万が一ミスがあったなら、海を越えた外国へ連絡をして処理をお願いしなくてはならないし、それだけでは済まないことだって……。何より、お客様に迷惑をかけてしまうでしょう。

タイマーをセットして分刻みのスケジュールをこなす

タイマーをセットして分刻みのスケジュールをこなす さらには、この業務に就く頃というのは、3年ほどで退職する人が多いグラホの世界ではなかなかのベテランの域。私も3年くらい経ってから担当するようになりました。  それゆえ、後輩から、「先輩、○○国籍のお客様が△△へ行くにはこのビザで大丈夫ですか?」とか、「先輩、このチケットって予約変更できますか?」とか、自分の業務以外に質問に答えるのも仕事のうちで、そうこうしている間にも時間が経過し焦りが増してくる。 「あと〇分でアレもコレもやらなくちゃ」、状態です。当時持ち歩いていた分厚いノート(昔でいうアンチョコ)には、時系列でやらなくてはいけないことがビッシリ。そのタイムリミットに合わせてタイマーをセットし、ピピピピッと鳴らすのが私のやり方。それも数分おきになるものだから、周りは気が散っていたかもしれませんね。  ただ、この業務にあたる担当者のデスクというのがカウンターの先端。まるでその一角だけが取り残されたかのような異空間で、さらには照明も薄暗いのだから、皆の視界に入っていなかったかも。
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今でも見るグラホ時代の悪夢
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