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レシピを見ずに“割合”で覚える。「酒1:みりん1:醤油1」は和食に万能

「牛肉とこんにゃくの炒め煮」酒1:砂糖1:しょうゆ1

 お次は、「酒1:砂糖1:しょうゆ1」です。こちらは作り置きにも重宝しそうな一品です。 <牛肉とこんにゃくの炒め煮> 牛肉とこんにゃくの炒め煮【材料(2人分)】  牛切り落とし肉  150g  こんにゃく  小1枚(150g)  長ねぎ  1本(100g) ☆調味料  ・酒  大さじ1  ・砂糖  大さじ1  ・しょうゆ  大さじ1  サラダ油  大さじ1 【作り方】 1. こんにゃくは端からできるだけ薄切りにし、水からゆでて沸騰したらざるに上げる。長ねぎは斜め1cmに切る。牛肉は大きいものは食べやすく切る。 2. フライパンにサラダ油を熱し、こんにゃくを入れて水分を飛ばすように4分ほど炒める。こんにゃくを端に寄せて牛肉を入れ、強めの中火で肉の色が変わるまで炒め、長ねぎを加えて炒め合わせる。長ねぎがしんなりしてきたら調味料を加え、煮汁がなくなるまで混ぜながら炒め煮にする。  酒+砂糖+しょうゆの味付けは、日本人にはなくてはならないもの。なじみが深く、ごはんにもベストマッチ。今まで私は適当に調味料を加えていたので、甘辛かったり、しょっぱすぎたりと、失敗を重ねていました。しかし今回は違います。どこか懐かしく、上品なお味に仕上がりましたよ。  割合、と言ってしまうと、なんだか数学っぽくて難しいイメージを抱きますが(はい、私は数学が苦手です)、むしろとても簡単。一度覚えてしまえば応用が効きますし、失敗とは無縁になりそうです。  本書には、レシピがたくさん。でも、割合さえ押さえてしまえば大丈夫。明日の料理上手は割合で決まり。もう、レシピで悩むことなんかないのです。 ―小説家・森美樹のブックレビュー― <文/森美樹> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
森美樹
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx
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