漢方やカウンセリングも。症状をラクにするための治療法
月経前、そして更年期で色々な症状に悩まされる女性は、本当に大変です。だって、月経が開始してから閉経後の更年期まで、ホルモンの変動にさらされるわけですから……。それなら少しでも症状をラクにしたいですよね!
そんなわけで、次に治療法をみていきたいと思います。症状や年齢などに合わせ、薬物治療やさまざまな治療法があるそうです。
薬物治療
●女性ホルモン製剤
更年期障害:ホルモン補充療法(HRT)
PMS:低用量ピル(OC)
●向精神薬 抗うつ薬、入眠導入剤など
●漢方薬 体質や体格、症状に合わせた漢方薬
女性特有の精神神経症状に用いられる主な漢方薬は、
加味逍遙散(かみしょうようさん)、抑肝散(よくかんさん)など。様々な漢方薬のなかから、医師の診察のもと、体質や症状に合わせて処方されます。
このほか、
「カウンセリング」「生活習慣のアドバイス」「心理療法」「症状日記」などを、医師の診断により治療法として行う場合もあります。
「気のせいではありません。我慢しなくてよいのです」
最後に、監修医の内山先生は、女性たちにこんなメッセージを送っています。
「疲れやすい、頭痛、めまいといった症状は、やる気の問題だとか、怠けているなどと誤解されがちです。でも、これらの症状は、
女性に特有のホルモンの変化や加齢に伴い起こるケースも多く、気のせいではありません。我慢しなくてよいのです。
薬物療法だけでなく、カウンセリング、生活習慣の見直しなど、状況を打開する方法はいろいろあります。まずは医師に相談してみてください」
家事や仕事がじゅうぶんにできないと、周囲から誤解されることもありますし、自己嫌悪に陥ってしまうこともあるかもしれません。でも、内山先生が言う通り、これらの症状は「気のせい」ではありません。
すでに思い当たる症状がいろいろ出ている筆者も、不調なときにはガマンせず、ときには薬や専門家などに頼ることも必要だと覚えておきたいと思います。
【内山心美 先生:プロフィール】
産婦人科医。昭和大学産婦人科学教室、各関連病院勤務、北里大学東洋医学研究所漢方研修生、昭和大学江東豊洲病院助教を経て2018年11月よりまつしま病院勤務
<文/女子SPA!編集部>
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