タレント坂下千里子の恐るべき庶民感覚。「即位の礼特番」出演は場違いだったのか
恐るべき庶民感覚と主婦目線
また、その際には「(朝からキビキビ動く人のVTRを放映すると)旦那から『こういう人だっているよ』と言われちゃう」「腹立つわ~。なんなのこのVTR(笑)」などと主婦の目線で苦言を呈すことも忘れませんでした。 『ヒルナンデス』(日本テレビ系、2015年12月4日)に出演した際も、食器乾燥の水切りカゴを綺麗にしていてる人を見て、「普通は基本的にヌルヌル」だとテンション高く訴え、出演者たちを驚かせながらも、お茶の間からは多くの拍手が。 『ノンストップ』(フジテレビ系)では、生活の身近な問題に対して、ズボラ主婦には耳が痛いこと正論を言いがちなカンニング竹山さんや千秋さんに比べ、白黒つけられない等身大のリアルさを感じさせる坂下さんのコメントに「よくぞ言ってくれた」という声が多数届くといいます。
裏方スタッフの夫と「バブリーじゃない」生活
華やかな世界ながらも技術などの裏方は、一般の会社員と同等かそれ以下の収入で、なおかつフリーならば不安定です。坂下さんもとある番組で「昔ほど全然バブリーじゃない。大変。もうほんとつらい」と愚痴をこぼしたほどです。 だからと言って妙に下に降りるわけでなく、43歳になってもなお美しさを保ち、学生時代にサッカー部全員に告白されたことなどを臆することなく正直に話す坂下さん。 大きなブレイクをしたり、カリスマ的な人気を集めるほどではありませんが、マイナスイメージも過去のゴシップ程度、『笑っていいとも』『もしもツアーズ』など、人気番組に長くレギュラーだったことも知名度と共に、業界内で評価が高いことが想像できます。 NHKが“国民の代表”の一人として大事な番組に起用し、重宝するのも不思議ではないのかもしれません。 <文/小政りょう> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
小政りょう
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦
1
2