風船やパスタを割りまくる動画が数千万再生。謎の作者を直撃「何者ですか?」
怪我はしたことないの?
エリクセン「装置を作るときに引っかき傷を作ったり打撲したりしたことはありますが、大きな怪我はないですね。動画を作るときは怪我をしないようにとても気をつけているんです」 ――ちなみに、割った後のスパゲッティは捨てるのですか? エリクセン「最近、スパゲッティ動画は作っていないのですが、次の作品でスパゲッティを使うときのために大きな箱の中に取って置いています。なぜスパゲッティの動画を作っていないかというと、単に最近インスパイアされていないから。インスピレーションには波がありますからね」Push it real good 🔪 pic.twitter.com/YYlMgXuCET
— Jan Hakon Erichsen (@janerichsen) November 14, 2019
アートに特別な目的や役割はない
エリクセン「私にとってアートとは、自分のクリエイティビティを表現する方法で、世界を眺めるフィルターです。ただ、アートには特別な目的や役割があるべきだとは思っていません。アートはアートであって、それ以上の意味はないと思っています」 ――SNSはアートをどのように変えたと思いますか? エリクセン「SNSはアート界の権力構造に影響を及ぼしていますね。例えば、私のような人間が有力な画廊の後ろ盾なしで、急に注目されるようになりました。自分のアートを画廊などで誰かに観賞してもらうのは本当に難しいけれど、SNSが既存のアート界の体制にチャレンジしています。ただ、誰もが簡単にオンラインでアートを発表できるので、現在はよいアートを見つけるのが難しくなりました」 ――日本人のフォロワーからコメントをもらったことはありますか? エリクセン「“日本出身です”という日本語で書かれたコメントは見たことがありますが、本当に彼らが日本出身かどうかは分かりません」 <文/此花わか> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】Face roll pic.twitter.com/hva8aN35VD
— Jan Hakon Erichsen (@janerichsen) November 7, 2019
此花わか
映画ジャーナリスト、セクシュアリティ・ジャーナリスト、米ACS認定セックス・エデュケーター。手がけた取材にライアン・ゴズリング、ヒュー・ジャックマン、エディ・レッドメイン、ギレルモ・デル・トロ監督、アン・リー監督など多数。セックス・ポジティブな社会を目指してニュースレター「此花わかのセックスと映画の話」を発信中。墨描きとしても活動中。twitter:@sakuya_kono
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