では、昨年の2018年まで24回発表された「今年の漢字」にはどんなものがあったか、振り返ってみましょう。5つほどピックアップしてみました。

歴代「今年の漢字」一覧
・1995年「震」
24年前にどんな出来事があったか、覚えている方は少ないかもしれません。第一回目の「今年の漢字」が開かれた1995年は、阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件が発生。「
崩壊に震えた年」という意味で、はからずも一回目の「今年の漢字」にはネガティブな言葉が決定しました。
・1998年「毒」
和歌山県でおきたカレー毒物混入事件があったほか、ダイオキシンや環境ホルモンなど「毒」にまつわる話題が多かったことから、「毒」が選ばれました。

『「毒婦」和歌山カレー事件20年目の真実』
・2003年「虎」
阪神タイガースが18年ぶりにリーグ優勝をしたことから、少々ダイレクトすぎる漢字が選ばれることになりました。タイガースファン以外は、ちょっとしらけてしまうような結果だったかも…!?
・2015年「安」
安全保障関連法案の審議のほか、世界各地のテロ事件など、安全や不安に関する出来事が続きました。さらに、お笑い芸人の
とにかく明るい安村の「安心してください、はいてますよ」のギャグがブームとなった年。流行したとは言え、お笑いネタからそんなに「安」易に今年の漢字を決めちゃっていいんでしょうか…?

2015年は「金」が1位に
・2016年「金」
リオオリンピック開催で、日本人選手の金メダルラッシュに沸いた年。
4年後の東京オリンピックへの期待や明るい日本への願いをこめた漢字として、「金」が選ばれました。
いよいよ来年は東京オリンピック開催となりますが、猛暑の問題でマラソン開催地変更が起きたほか、ボランティアがタダ働きで“ブラックボランティア”と言われるなど、まだまだ問題は山積みの模様…。2020年の「今年の漢字」が、「金」と同じように明るい言葉が選ばれるようになってほしいものです。

2016年は「金」が1位に
2019年の「今年の漢字」の一般公募は12月5日が締切で、12月12日に発表となります。今年の漢字にいい漢字が思い浮かぶ方は、ぜひ公式サイトの応募フォームから参加してみてはいかがですか? まだギリギリ締め切りに間に合いますよ!
※画像は日本漢字能力検定協会のニュースリリースより
<文/佐藤まきこ>
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女性誌のエディターやファッションビルの広告・プロモーションのプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのエディター・ライターへ。ハワイ在住。Instagram:
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