世界一の28億円かせいだ8歳YouTuber、パパは日本人で福島県出身
2015年、YouTube界に彗星のごとく現れたキッズユーチューバー、ライアン・カジ君が2018年に引き続き2019年も「世界で最も稼ぐユーチューバー(Forbes調べ)」で首位となり、またまた話題を独占しています。
あれから4年、当時はまだあどけなかったライアン君の顔も8歳になりずいぶんとしっかりしてきたように見えるのは、彼のYouTubeチャンネルが年間に稼ぐ金額の大きさを知っているからでしょうか?
ライアン君がこれまで配信してきた動画は実にシンプルです。新しいおもちゃを開けて、実際に遊んでみて、好きか嫌いか、その感想を言うだけ。
その単純な構成とライアン君の天真爛漫なキャラクターが受けて、2019年12月現在のチャンネル登録数は2300万人以上。
2017年には12億円を稼ぎ出してキッズユーチューバー1位に輝き、翌2018年にはその倍となる24億円の収入を得て、大人を含む「世界で最も稼ぐユーチューバー(Forbes調べ)」のトップに君臨、2019年は28億円を稼ぎ2年連続でランギング首位に立ちました。
そんなライアン君が今年10月24日に投稿された動画の中で、「『ライアン・トイズレビュー』は終了します」と言い出したからさぁ大変!
「今日は悪いニュースといいニュースがあります」と切り出し、同チャンネルの終了を報告すると、いいニュースを笑顔で発表しました。
「名前を『ライアンズ・ワールド Ryan’s World』に変えるだけでボクの投稿はまだまだ続くよ! これからはおもちゃのレビューだけじゃなく、科学の実験やラーニング動画、“~をやってみた”的なチャレンジ動画にも挑戦するんだ、イエーイ!」
米国版『ビジネス・インサイダー Business Insider』によると、この突然の改名は同チャンネルがキッズ向けのWebコンテンツ制作会社「ポケットウォッチPocket.Watch」と提携したため。
若干8歳のユーチューバーの収入がこんなにも多いのは、単に登録者数や再生数の多さによるものではありません。大人のユーチューバーたちがそうであるように、ライアン君も自身のブランド「ライアンズ・ワールド」を立ち上げ、そのライセンスフィーなどで儲けているのです。
8歳児の名前を冠したブランドはこれまでも大型スーパーマーケット「ウォルマート」、キッズ向けケーブルチャンネル「ニコロデオン」、歯磨き粉ブランド「コルゲート」などと提携、大成功を収めてきました。
ブランドビジネスの成功にあやかってチャンネル名も統一し、その認知度をさらに強化したかったというのが、ライアン君を取り巻く大人たちの本音なのかもしれませんね。
たった4年間で登録者2200万人超え、年商28億円!
チャンネル改名はブランドビジネス好調が理由?
世界1のユーチューバーの父は日本人だった!
ところで、ライアン君のビデオにたびたび登場するライアンパパは日本人なのをご存知でしたか? その関係からか、2019年から日本マーケット向けのチャンネルやプロジェクトを展開、台風第19号発生時には被災地に1千万円の寄付をしています。 12月20日に投稿された「ライアン君パパ、どっきりでおばあちゃんに会いに日本へ」というビデオではパパが15年ぶりに福島県・会津若松に帰郷。14歳でアメリカに引っ越すまで通っていたという学校を訪れたり、おばあちゃんにサプライズで会いに行ったりする微笑ましいエピソードを観ることができます。 すっかりアメリカナイズされたライアン君パパは、今やビリオネアの父。近年、なにかとすぐに全米デビューしがちな日本人芸能人たちと比較しても、かなり成功している方だと言えるのではないでしょうか? Sources:「Forbes」「Forbes」「Business Insider」 <文/橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。