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結婚式の日にちを決めようとしたら、家族のこだわりで5年後に…

 こんにちは。おまみこと、長谷川真美です。6年のウェディングプランナーの経験を経て、式場専門のコンサルタント、プランナー養成講座の主催、フリーランスのウェディングプランナーをしています。
結婚式 日取り

写真はイメージです(以下同じ)

 結婚式の日取りを決めることは、どのカップルにとっても大切なことです。付き合い始めた記念日や、ゴロ合わせで忘れにくい日、どちらかのお誕生日など、その日取りを決める背景はさまざま。今回は、そんな挙式の日取りにまつわる、「このままだと結婚式挙げられないんじゃ……?」というエピソードを。

アーティストが好きすぎて日取りが決まらない

 ある新婦は、とあるアーティストの熱烈なファンでした。そのことは、最初に記入していただいたアンケートでも聞いていたので、会場案内の際も「そのアーティストの曲で入場はいかがですか?」などの提案をします。すると、新婦も「BGMをぜんぶ、そのアーティストの曲にしたい!」と、とても前のめり気味で、「よほど好きなんだなー」と思っていました。  結婚式の日取りについて打ち合わせ段階に入ると、新婦が突然声を上げます。 「ちょっと待って! その時期だと、たぶんツアーに入ると思うから無理。だから避けたい!」  会場案内の際からその日にいたるまで、好きなアーティストのことをまるで自分事のように話していた新婦。実はとても近しい関係で、披露宴に招待するつもりなのではと思い「ひょっとして、そのアーティストの方、ご参列されるんですかね?」と聞ききました。

優先順位は、自分の結婚式<ライブツアー

 すると、「え? 全然そんな予定はないです。というか、呼んでも来てくれるわけないじゃないですか」ときょとんとした表情の新婦。 ライブ コンサート「ツアーに入ると思うから無理というのは?」と重ねて質問すると、「そうそう! ツアーに入ったら、私もぜんぶ観に行かないといけないから、結婚式どころじゃないでしょ?」と間髪入れずに返答が……。なるほど、「自分の結婚式の日取り<ライブツアー」とファンの愛の深さを目の当たりにして呆気にとられた瞬間でした。  式場側からすると「ツアースケジュールが発表される頃には、空き状況も厳しくなるんだけどな……」と心配になります。でも、「では、ツアースケジュールがわかるまでは、お日取りを決めるのは難しいということですよね?」と念押しのように聞いても、「まぁ、そうなりますね!」と即答。新婦にとってツアーが何よりも優先順位が高いとなれば、それ以上は提案することもできなかったのです……。

占いの結果、結婚式は5年後

 また、ご家族が占いに傾倒されていると、占い師の方に日取りを決めてもらう、いわゆる鑑定をしてもらう方も。そのため、結果が出るまでは、日取りが定まらないため、式場と契約を交わすのは新郎新婦であるにも関わらず、日取りを決められません。そういう方々ほど、「私たちはいつでもいいって思ってるんですけどね。後からいろいろ言われたら嫌なので」とも言われます。 占い 中には、5年後の挙式を予約する方もいらっしゃいました。そのときも、「占いの先生に言われているので」と。5年後だと日柄もまだ正式に定まっていませんので、仏滅になる可能性だって大いにありますが、そういう方々は、「日柄はどうでもいい。いつするのかが大事」と言われる方が多いです。  正直、5年後だとその頃まで働いているスタッフも入れ替わりがありますし、極端な話、式場自体の運営も順調かどうかもわかりません。それでも、そういう方々にとっては、その日でないと意味がないんですよね。  式場を決めるにあたっては、カップルによってこだわりのポイントは様々ですが、日取りを決めた後に「その日は、ダメだった……!」とならないように、新郎新婦お互いだけではなく、家族や友人にもある程度の目安は伝えておくとスムーズです。あまりこだわり過ぎるのもよくないですが、結婚準備の段階で躓かないように慎重に進めてくださいね。 <文/長谷川真美>
長谷川真美
株式会社OMエンタープライズ代表。ウェディングプランナー、式場専門コンサルタントを経て経営コンサルタントに。プランナー育成塾「おまみ塾」、オンラインサロン「ライフキャリア研究所-It's up to you」主宰。起業女子に向けたブログを運営。Instagram:@om_enterprise.0222、Twitter:@omenterprise
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