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神社で“手を合わせたままペコリ”は間違い。拝礼の正しいやり方/初詣のお作法

 神社での正しい拝礼の仕方を知っていますか? 手を合わせたまま、ぺこりと頭だけ下げる人が多いのですが、実はこれ、間違いなんです。  そこで、神社検定(※)公式テキスト①『神社のいろは』(監修・神社本庁)から、正しい方法をご紹介します。
まちがった拝礼

やりがちな「手を合わせたまま頭だけぺこり」は間違い

多くの人が間違っている、拝礼・拍手の仕方

 賽銭を入れ、鈴を鳴らしたら、いよいよ拝礼です。拝礼の基本の作法は「2拝(はい)2拍手(はくしゅ)1拝」です。その正式な手順は以下の通りです。 ①まず、直立の姿勢から背を平らにして90度に腰を折り、頭を下げます。これを2回繰り返します(2拝)。 ②両手を胸の高さに合わせ、右手を少し引いて2回手を打ちます(2拍手)。その後、胸の高さで両手をきちんと合わせて祈ります。 ③手を下ろし、最初と同じように頭を下げます(1拝)。 神社のいろは 拝礼、拍手の仕方 より丁寧な気持ちを表す場合には、2拝2拍手1拝の前後に会釈(えしゃく)を行います。これを「揖(ゆう)」といいます。この拝礼の作法は、基本的に、神職の神拝作法に準じたものです。  さて、拍手についてですが、「柏手(かしわで)」または「開手(ひらで)」ともいいます。これは、日本古来の拝礼作法で、日本のことについて書かれた3世紀末の中国の史書『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』には、貴人に対して拍手していたことがみえます。  また、『日本書紀』には、天皇が即位されるときに、群臣たちが手を打って拝礼したことが記されています。もともと、拍手は喜びや喝采(かっさい)を表現するものです。この拍手の作法は平安時代に宮中では行われなくなったようですが、神様を拝む際には拍手が用いられてきました。  なぜ、拍手を「かしわで」というかについては、「拍」を「柏」と誤記したというのが通説となっていますが、次のような説もあります。  昔、柏の葉は食事を盛る皿として用いられていました。それが、食事を司る人や「お膳」そのものを「かしわ手」というようになり、さらに、食事の際に感謝を込めて手を打つことを「拍手」というようになったとする説です。

神社によって作法が違う場合も

 この神様への拝礼作法は歴史的にはさまざまなものがありましたが、明治時代からこの2拝2拍手1拝という作法が一般化します。神社によっては、今日でも伝統的な作法を行っているところもあります。  代表的なところでは、伊勢の神宮の神職が行う「8度拝8開手」(座った位置と立った位置で拝を行う起拝を4回、続けて座して8度拍手をし、最後に軽く手を一つ打ち、次に座したまま1拝、これを2度繰り返す)や、出雲大社の「2拝4拍手1拝」がそうです。 <ポイント> 拝礼の基本作法は「2拝2拍手1拝」だが、歴史的にさまざまなものがあり、神社によって違いも。拍手は日本古来の拝礼作法である。 神社のいろは神社検定(神道文化検定):神社が好きな人や、日本文化をもっと知りたい方のための検定で、主催は公益財団法人日本文化興隆財団。第9回検定が令和2年6月28日(日)に全国で開催される
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