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お正月飾りを12/31にするのは失礼。飾っておく期間は?

 今の日本は、12月25日まではクリスマス一色。年末に慌てて大掃除をして、12月31日にやっとお正月飾りをすることも多いでしょう。忙しい現代では仕方ないのですが、本来お正月飾りは、いつからいつまでするのがよいのでしょうか?  神社検定(※)公式テキスト①『神社のいろは』(監修・神社本庁)から、正しい方法をご紹介します。 注連飾り

昔は12月13日頃から大掃除、正月の準備へ

 お正月には、神棚のお神札(ふだ)を新しくするだけでなく、玄関には門松(かどまつ)を立て、注連飾(しめかざ)りをします。これは、各家庭で年神様(としがみさま)をお迎えするためです。年神様は、正月様(しょうがつさま)、歳徳様(としとくさま)などとも呼ばれ、新しい年に豊かな実りをもたらす神様がいらっしゃるという古くからの信仰に基づくものです。  年神様は、私たちのご先祖とされています。古くから日本人は、人が亡くなってもその魂はその土地にとどまって愛する人や子孫と共に生き、その幸せを見守り続けてくれていると考えてきました。その魂である祖霊(それい)は、地域を望むことのできる山にとどまっておられると信じてきました。  そして、正月やお盆の時季に子孫と交流するために降りて来られると考えていたのです。地域によっては、祖先の御霊(みたま)は海の彼方(かなた)からやって来られると信仰されているところもあります。ですから、お盆は仏教の行事と考える人も多いと思いますが、じつは、古来の日本人の祖霊に対する考え方に基づいているのです。お盆の「精霊(しょうろう)流し」は、海の彼方からやってこられたご祖先をお送りする行事なのです。  昔は12月13日が煤払(すすはら)いで、その頃から家中の大掃除をして、お正月を迎える準備をしました。正月飾りを大晦日に行うのは一夜飾りといって嫌われました。神様に失礼にあたると考えたようです。地域によっては、神棚とは別に歳徳棚を設けるところもあります。そこに注連飾りをし、餅、米、酒、塩などを供えて年神様をお迎えするのです。

1月7日までお飾りし、15日頃にお焚き上げ

 注連飾りにはさまざまなものがありますが、一般的な形としては、白や赤の紙垂(しで)がつけられた注連縄に、裏白(うらじろ)、ゆずり葉などの植物や、橙(だいだい)などの果物や海藻(かいそう)、海老(えび)などが添えられます。  裏白は正直潔白を、ゆずり葉は家督をゆずり絶やさないこと、橙は家系が代々(だいだい)栄えること、海老は長寿であることを意味する縁起物(えんぎもの)で、また、神饌であるともいわれています。門松は、年神様をお迎えするための依代(よりしろ)ともいわれています。 正月飾り 正月には鏡餅(かがみもち)を飾ります。これは、日本の主食である稲の収穫に感謝し、豊作を祈るためです。また、穀物はご先祖から贈られたものと信じられ、穀霊(こくれい)は祖霊の変化したものと考えられてきたからともいわれます。  また、くろもじの木や稲藁(いなわら)に小さな餅を数多くつけ、花のようにした「餅花(もちばな)」を神棚や床(とこ)に祀ることもありました。稲藁の場合はちょうど稲穂のように垂れ下がります。  これは、春になると新たな命を咲かせる「花」をも象徴しています。鏡餅を下げ、雑煮や汁粉(しるこ)でいただく鏡開(かがみびら)きの日は地域によってさまざまですが、この餅を食べることで生命の更新が図られると考えられています。  正月飾りは7日の七草までお飾りし、先にもふれたように小正月(15日)頃に行われるどんど焼きなどでお焚(た)き上げされることが多いのですが、地域によっては年間にわたってお飾りするところもあります。 神社のいろは 注連(しめ)飾りとどんど焼き<ポイント> 門松や注連飾り、鏡餅などの正月飾りは年神様をお迎えするためのもの。年神様は、正月様、歳徳様などとも呼ばれる。新しい年に豊かな実りをもたらす神様で私たちの祖先の御霊と考えられ、古くからの信仰に基づくもの。7日の七草までお飾りする。 神社のいろは神社検定(神道文化検定):神社が好きな人や、日本文化をもっと知りたい方のための検定で、主催は公益財団法人日本文化興隆財団。第9回検定が令和2年6月28日(日)に全国で開催される <監修/神社本庁>
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