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神社で参道の真ん中を歩くのが、マナー違反な理由/初詣のお作法

 お正月、有名神社は参拝客でラッシュ状態。そんなときは仕方ないですが、本来は参道の真ん中を歩いてはいけないそう。その理由とは?  神社検定(※)公式テキスト①『神社のいろは』(監修・神社本庁)から、正しい参拝のお作法をご紹介します。
明治神宮 南神門

明治神宮 南神門

参道の真ん中は、神様の通り道

 手水舎で心身を清めたら、参道を進み神前に向かいます。このとき、なるべく参道の真ん中を歩かないようにするのが礼儀です。中央は正中(せいちゅう)といい、神様の通り道とされているからです。ただ、拝殿でお参りするときは中央に立ってもかまいません。  また、参道に玉砂利(たまじゃり)が敷かれている神社も多くあります。敷き詰められた玉砂利は、見た目にも美しく、歩く際の泥はねを防ぐなど、境内とお参りの人たちが汚れないように清らかに保ってくれています。  玉砂利の「砂利」は細かい石を意味する「サザレ」がなまったもの、「玉」は魂や御霊(みたま)の「タマ」に通じ、「立派な」とか「きれいな」を意味する美称です。玉砂利を敷くことでその場所を祓い、お清めしているわけです。伊勢の神宮のようにご正殿(しょうでん)(ご本殿)の周りに白い石が敷き詰められている神社もあります。

お賽銭(さいせん)は「神様へのお礼」

 さて、拝殿の前には賽銭箱(さいせんばこ)が置かれています。賽銭の「賽」とは、もともと、神様へのお礼を意味します。ですから「賽銭」とは、願いがかなったとき、日々の平穏を感謝するときに神様に捧げる金銭のことを表しています。しかし、当たり前のように金銭がお供えされるようになったのは古いことではありません。今でも賽銭箱にお米が供えられているのを目にすることがあります。 賽銭箱 お賽銭の形態は、古くは神前にまく「散米(さんまい)」や、洗った米を紙に包んで供える「おひねり」でした。この散米が貨幣の流通に従って「散銭(さんせん)」になり、いつしか「賽銭」になっていったようです。お賽銭は神様へのお願いやお礼の際の真心の表現です。箱に入れる際には、それなりのお供えの仕方が求められます。

鈴は神霊を呼び招く道具だった

 賽銭箱の上に大きな鈴が吊(つ)られている場合は、これを鳴らして参拝をしましょう。鈴は「さやさやと鳴る」と表現され、すがすがしく神秘的なものとして、古くから神霊を招く道具として用いられていました。古代には巫女(みこ)が鈴を振りながら舞い、神霊を招いて神憑(かみがか)りとなって神の声を人々に伝えたり、災厄を祓ったりしたのでしょう。鈴を付けた鏡や鈴を付けた女性の姿をした埴輪も古墳から出土しています。  鈴が魔除けになるという信仰は日本のみならず世界各地にあります。お守りなどに鈴が付けられるのもそのためです。平安時代にまとめられた『古語拾遺(こごしゅうい)』という書物には、天の岩屋戸(あめのいわやと)にお隠れになった天照大御神の心をひくために天鈿女命(あめのうずめのみこと)が鈴を付けた矛を持って舞ったことが記されています。はっきりとしたことはわかりませんが、中世頃から社頭に鈴が付けられるようになったといわれています。 神社のいろは<ポイント> 参道の中央は、なるべく歩かないように気をつける。賽銭の起源は神様への感謝の捧げもの。鈴は古来、神秘的なものとされ、神霊を呼び招く道具として使われていた。 神社のいろは神社検定(神道文化検定):神社が好きな人や、日本文化をもっと知りたい方のための検定で、主催は公益財団法人日本文化興隆財団。第9回検定が令和2年6月28日(日)に全国で開催される <監修/神社本庁>
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