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神社・寺の手水で、手と口をすすぐ正しいやり方は?/初詣のお作法

 初詣で神社にお参りする時の、正しいお作法を知っていますか? 今回は、手水(てみず)で手や口をすすぐことの意味とやり方について。神社検定(※)公式テキスト①『神社のいろは』(監修・神社本庁)からご紹介します。 手水舎

手水(てみず)で手と口をすすぐのは禊(みそぎ)

 神社参拝には長い歴史の中で決まってきた作法がありますが、その基本は、心身を清め、神様に対面し、日頃の感謝を捧げ、願いを伝え、神意を聞くことにあります。  一礼して鳥居をくぐり神域に入ると、参道脇に手水舎(てみずしゃ)があります。ほとんどは4本の柱と屋根だけの建物の中に、「洗心」(心を洗う)あるいは「浄心」(心を浄化する)といった文字が刻まれた鉢があり、水がたたえられています。ここで手と口をすすぎますが、これは禊(みそぎ)を簡略化したものです。 『古事記』には伊邪那岐命(いざなきのみこと)が死者の国である黄泉の国(よみのくに)から帰って来られたときに、身に着けているものをすべて脱ぎ、水に浸(つ)かって禊祓(みそぎはらえ)をしたことが書かれています。それで穢れを落としたわけです。これが、禊の起源です。  古い神社の多くは清流の近くにあります。この清流は参拝する人が禊をして身を清める場所でもあったのです。和歌山の熊野本宮(ほんぐう)大社は、かつて川に挟まれた中州(なかす)にあって、そこは川に浸からないと行けない場所でした。今でも、伊勢の神宮や京都の上賀茂(かみがも)神社には傍らを流れる川に石畳がしつらえられ、御手洗(みたらし)が設けられています。  滝に打たれるのも、茶室に入る前に手や口を清める蹲(つくばい)も同じ考えからきたものです。川や海での禊が、いつ手水鉢でのものに変わっていったのかは正確にはわかりませんが、鎌倉時代以降に社寺で普及していったようです。

口をすすぐ時は、左手に水を受けて

 手水舎の水を使って身を清めることを「手水(てみず)を取る(使う)」といいます。  その作法は ①まず右手で柄杓(ひしゃく)を取り、清水を汲(く)んで左手にかけ、左手を清めます。 ②次に柄杓を左手に持ち替えて、同じように右手を清めます。 ③再び柄杓を右手に持ち、左の手のひらに水を受けて口をすすぎます。 手水舎のマナー  口をすすぐとき、直接、柄杓に口をつけて水を含んではいけません。口をすすぎ終えたら、もう一度、左手を水で流します。そして、柄杓置きに柄杓を伏せて置きます(図参照)。  濡れた手はきれいに拭きましょう。あらかじめ、ハンカチや手ぬぐいは手に取りやすいところに取り出しておくといいでしょう。 神社のいろは 手水の使い方<ポイント> 手水舎の水を使って手と口をすすぐことを「手水を取る(使う)」という。これは禊を簡略化したもの。川や海に浸かって全身を清めることが本来の姿だった。 神社のいろは神社検定(神道文化検定):神社が好きな人や、日本文化をもっと知りたい方のための検定で、主催は公益財団法人日本文化興隆財団。第9回検定が令和2年6月28日(日)に全国で開催される。 <監修/神社本庁>
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