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ママ友グループでいじめの標的に。被害は子どもにまで…

 2019年10月に神戸の小学校で発覚した教員同士のいじめは、その手口の残虐性に注目が集まった。また、韓国では元KARAク・ハラの自殺の原因がネットいじめとも噂され、“大人のイジメ”は今、改めて大きな社会問題となっている。その背景と実態に潜む人間の闇に迫った。

ママ友カーストが、イジメに発展

 今年から都内の名門私立小学校に息子を通わせている専業主婦の葛城みずきさん(仮名・32歳)は、ママ友から陰湿ないじめを受けているという。 「高所得な家庭が多いので、世帯年収600万円ぐらいの私はママ友カースト最下層。カフェや喫茶店のママ友会でも、有名ブランドを着てくる他のママと違って、私はいつも全身ユニクロです。『もっと服装に気を使ったら?』とボスママに注意されました。  その件で、ママ友グループの格を下げる存在と思われたのでしょう。突然、ママ友会の場所が5000円以上する高級ホテルのアフタヌーンティーに替わったんです。さすがに家計を圧迫するので断ったら、挨拶をしても無視されるようになって」  以降、ボスママによる葛城さん包囲網が築かれていったという。 「私を外した新しいLINEグループがつくられたみたいで……。それに、ボスママと付き合いのない他のママと話していても、その女性を呼び寄せて私が“ぼっち”になるように図ってくるんです」
ママ友イジメ

※写真はイメージです

子供までイジメの標的に

 さらに、ボスママの嫌がらせは子供にも向けられるようになった。 「息子が、運動会の徒競走でボスママの息子に勝ってしまったんです。すると、クラスでよく遊ぶ仲だったのに、急に無視されるようになった。私の息子と遊ぶと『変な子だから遊ぶな』とボスママから叱られるみたいなんです」  グループLINEではありもしない噂も吹聴されているという。 「『不倫している』『旦那さんが降格した』といったデマが流されているみたい。先日、学校に呼び出されて事実確認もされました。次の標的にされるのを恐れて他のママは見てみぬふり。身の丈に合った教育って何なのでしょうね」
大人のイジメ地獄

高級ホテルでの会合を断ったらLINEグループを外された葛城さん。「カーストからふるい落とすチャンスを狙っていたのかも」

<取材・文/週刊SPA!編集部> ― 大人のイジメ地獄 ―
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