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「顔マッサージは厳禁です」『ホンマでっか!?TV』の上原恵理医師に聞く美容法

 世に広まった間違った美容法にSNS上でメスを入れ、数多の女性を絶望させている、表参道スキンクリニックの上原恵理先生。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)への出演で知ったという人も多いかもしれませんね。
“アラフォー18歳”という設定も納得の美しい肌をされていますが、過去にはシミやたるみで悩んだ時期もあるそうです。どうしたらそんなに改善できるのか、気になりますよね。  そこで、先生が「脱」肌トラブルできた謎を探るべく、前回「スキンケアの基本中の基本」についてうかがいました。ただ、これまで数々の間違いを重ねてきた肌は、基本のスキンケアを実践したからといって、すべてがクリアになるわけではない様子。  今回は、基本のスキンケアだけでは補いきれない肌トラブルに効果的な美容医療について、先生の体験も交えながらお話いただきました。

シミ、たるみ、毛穴の開きを改善できる美容医療

 肌トラブルで医療機関にかかる際、上原先生は「前回お伝えした基本のスキンケアを毎日実践すれば、今後のトラブルを減らせるのですが、加齢とともにシミやたるみは絶対に出てきます。そのときに頼れるのが、医療機関です」と、基本をきちんとできていることが大前提と言います。 「まずはこれまでのホームケアを見直して正しいものに変えないと、治療してもまた間違ったケアで加齢させちゃいますから。自分で台無しにして、治療費をドブに捨てるようなもの。デパートの高価な基礎化粧品を買う必要はないけれど、とりあえずマッサージはやめましょう」(上原恵理先生、以下同じ)  その上で、どんな治療法があるのか? シミ、たるみ、毛穴の開きに分けて聞いてみました。
ほうれい線・スキンケア

写真はイメージです

シミ「SNSで質問している暇があったら、プロのところへ」

 一言でシミといっても、「老人性色素斑」、「そばかす」、「あざ(ADM)」、「炎症性色素沈着」、「肝斑」の5種類があり、誰しも混在していることがほとんどだといいます。特に老人性色素班と肝斑は、「30代以上の日本人女性なら絶対にある」と上原先生。  炎症性色素沈着はニキビや傷のあとに起こる黒ずみなので、ある程度時間が経てば消えますが、それ以外はセルフケアでかんたんに消せるものではないとのこと。素人では見わけも付きにくいため、「SNSで質問している暇があったら、プロのところへ来いってやつです」と、シミ消しは医療機関にかかることを勧めます。  美容医療でおこなうシミ消しの治療法は、外用薬、内服薬、各種レーザーなどさまざま。「このシミにはこの方法」というものではなく、予算はどのくらいか、治療後に肌が回復するまでどのくらいの期間を許容できるかなど、患者のパーソナリティや希望に合わせて検討していくため、同じ種類のシミでも、一人ひとり治療内容は変わるそうです。
(画像:上原先生@eri.uehara Instagramより)

(画像:上原先生@eri.uehara Instagramより)

 なお、こちらは先生が実際におこなったシミ消しのビフォーアフター。左が25歳、右がアラフォー18歳とのことですが、そばかすやシミがきれいに消えています。13年かけて、各種レーザー(IPL、YAGレーザー、レーザートーニング等)やスキンケア(ゼオスキン、エンビロン等)をした結果だそうです。 「今は薬もレーザーもすごくいいものが開発されて、濃いシミでもかなりきれいに消せるようになっています。シミがあると10歳以上老けて見えるので、取らなくていい理由はないと思いますね」(上原先生)
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たるみ「騙されてHIFUを3回やって」
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