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母に愛されなかった私は、子を持つ自信がない「我が子に嫉妬してしまうかも」

 昨年話題となった、歌手で女優の神田沙也加と俳優・村田充の離婚。2人の離婚報道を目にすると、子どもに関する価値観は夫婦であっても折り合いをつけることは難しいのだと実感させられます。  昨年12月、村田充さんは「子供が欲しかった私と、前向きになれなかった彼女で折り合いがつかず」とブログで記し、神田沙也加さんも“結婚前は子供を持つつもりだったが、不安感が大きくなり志を変えてしまった”という旨を記しています。
孤独な少女、ネグレクト

写真はイメージです(以下同じ)

 今回取材に応じてくれた亜矢さん(32)も子どもを持つことに対し、悩みを抱えているひとり。我が子を愛せるか自信がないと語る亜矢さんは、子持ちの友人たちから向けられる言葉にも苦しめられていると言います。 「『我が子の顔を見たらかわいいと思えるから大丈夫だよ』と周りは言うけれど、もし思えなかったら……? 親から愛してもらえない子の気持ちは自分が一番よく分かっているので、同じ思いをさせたくありません」

愛してくれなかった母

 愛知県で生まれ育った亜矢さんは地元の高校を卒業後、福祉関係の仕事に就きました。夫の翔さんと出会ったのは、約1年半前のこと。出会いのきっかけは婚活アプリでした。 「夫はとにかく優しい人。私が体調を崩して寝こんでいると、何も言わなくても風邪薬や冷えピタなどを買ってきてくれ、お粥も作ってくれる。愛されるってこういうものなのかと、初めて思えました」  亜矢さんは幼い頃から、親の愛情を感じることがありませんでした。両親は彼女が2歳の時に離婚。亜矢さんは母親に引き取られ、名古屋市内にあるアパートへ。母子2人の生活が始まりました。 「母は水商売をしながら私を育ててくれました。でも、愛してはくれませんでした

過去を思い出すから、インスタント食品は食べられない

 思い出す幼少期の記憶は、孤独と涙だらけ。亜矢さんが小学生になった頃から、母親は仕事へ出かけたまま帰宅しなくなる日が増えるようになりました。たまに帰ってきても大量のインスタント食品やお惣菜を抱え、「ここに置いとくから」とだけ告げて出て行ってしまったのだそう。 スマホをいじる母親と子ども「私にとってのおふくろの味は、インスタント食品とお惣菜。カップラーメンをすする音が狭い部屋に響く時が一番孤独を感じる瞬間でした。今日の出来事を聞いてくれる人がいない。笑い合える人がいない。それは愛されていない証拠のように感じました。私は両親にとっては、邪魔な子どもだったのではないかと……」  亜矢さんは現在、インスタント食品やお惣菜を食べることができず、仕事で疲れている時でも料理を作らずにはいられないのだそう。幼少期に受けた傷は今もなお彼女の心を苦しめており、結婚後は妊娠・出産に抵抗感を持つ自分がいることに気づきました。自分の母親と同じことをしてしまうのではといった不安や、無条件にかわいがられる我が子に嫉妬してしまうのではないかという恐怖が頭と心から離れないのです。
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子どもを妬ましく思ってしまいそう……
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