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夫婦仲が最悪の時に「話し合い」をしても、全く意味がない理由

おおしまりえの幸せな人生の迷い方】  恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。 価値観 離婚理由の1位はいつの時代も「価値観の違い」や「性格の不一致」といわれる心の部分の問題です。  かくいう筆者も、一度価値観の違いで離婚している身。どこがどうズレていたかは説明できるのですが、一般論に置き換えると「価値観」とは何を指すのか、そして何を気をつけていけば、避けることができるのでしょう。今回は前回記事に続き、ご夫婦で夫婦再生カウンセリングを営む「Life Design Labo」の安東秀海さんと美紀子さんにお話を聞きました。

そもそも「価値観」とは?暗記必須の10項目

 ズバリ、価値観とは何か。  私個人を振り返ると、それは生活スタイルの希望の違いや、夫婦の役割に求めることの違いでした。でも、それは当時の2人がズレていたことで、もう少し一般論としての価値観について理解を深めたいところ。価値観とは何を指すのか聞いてみたら……。 「価値観のズレとは、これからご紹介する10個の項目についての考え方と優先順位の違いを指します。完全に一致していることはまずないので、ちゃんと腹を割って話し合い、お互いの価値観を尊重しあえているかが大事です」(秀海さん) ================= <価値観とは?暗記しておくべき10項目> ・お金 ・仕事 ・子供(育児や妊活含む) ・家族(実家との関わり含む) ・性生活 ・住まいや暮らし方 ・友人関係 ・食事と健康 ・道徳観(宗教観を含む) ・趣味、楽しむこと ================== 「恋人の時期はどうしても、何を話しても好き同士なので、どちらかといえば楽しいけれども浅い会話が多くなりがちです。その状態で結婚し、人生やライフスタイルに関わることをいざ話し合おうとすると、そもそもズレていたり、逆に無視されてイラついたりといったことが起きます。  今ご紹介したのは、自分の人生を形作るために必要な項目なので、結婚前の方は可能であれば早いうちから相手と腹を割って、話し合うことをおすすめします」(秀海さん)  男性の場合、この中でも特に「お金の話」をされるのが苦手なのだといいます。「お金の話題=俺の収入が足りないと責められている」なんて無意識に感じ、煙たく感じてしまうとか。  ちなみに、深い話題を男性から主体的にできる人はかなり少ないんだそう。つまり、価値観を開示し合うコミュニケーションは、女性が主動となり、かつ男性のプライドを傷つけないような表現を押さえつつ、深めなくてはいけません。んー……難しいっっ!!

話し合っても上手く行かない理由

話し合い

※写真はイメージです(以下、同)

 価値観のズレを理解し、そして自分の過去に照らしあわせると、たしかにこの10項目の話し合いが足りなかったと腑に落ちます。とはいえ、筆者の個人的な振り返りになりますが、当時はズレを感じ、「改めて話し合えないか」と何度もお願いをし、そして話し合いをしてきました。  結果として、それはお互いの不満をより如実にし、「話し合っても受け入れられないよ!」という不満爆発の結果となりました。腹を割ったとしても分かり合えない、むしろ憎しみが増す場合、そこには他にも問題があるといいます。 「関係が上手くいかなくなると、話し合って解決しよう(価値観のすり合わせをしよう)とするご夫婦が多いです。でも私たちは、その前段階には『感情のわだかまり』があると思っています。これが解消されないと、いくら腹を割って話そうとしても、そもそも気持ちの整理ができていない状態での取り組みとなり、あまり良い結果には結びつきません」(美紀子さん)
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「話し合い」の前に絶対にすべきこと
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