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29歳で恋愛歴ゼロ「母の言うなりに生きる娘」が婚活でしくじる理由

母の呪縛から逃れても…

 ファッションを変え、一人暮らしも始め、いよいよ出会い探しです。数ある婚活の中から、結婚相談所に登録することにしました。しかし、登録して1か月経過しても、誰とも会っていないと言うのです。 悩む「スポーツ観戦が好きって書いてあるけど、私はスポーツ見ないし合わなそう」 「お相手の方、大卒じゃないし…」  相談所から毎週紹介があり、男性からも申込みは多数あったものの、ネガティブに考えたり、そもそもどう決めていいか分からず、返事をしないうちに期限切れになっていたのです。  私は、恵さんに彼ができたら何がしたいのか尋ねました。 「ディズニーランドに行ってみたいです。お花見とか花火大会とか憧れます。私の家でたこ焼きパーティーとか鍋も楽しいかも」 「楽しそうですね。そういう休日を過ごせる相手かどうか、まずは会わないと分からないし、男性との会話に慣れるためにもまずは会ってみよう」  アドバイスの後、なんとか恵さんはお見合い希望を出し、何人かの男性に会うことになりました。そうして活動していると、ある男性から真剣な交際を申し込まれました。申し分のない方だったのに、しかし恵さんは決められませんでした。  恵さんに限らず、親が過干渉だった方は、「危ないからやっちゃダメ」「いい学校だからここに行きなさい」などと昔から指示され続け、確実性がないことを気軽に試せないのです。安心安全が保障されてないと不安で、石橋をたたいても渡らないのです。しかし、男女関係でそのような出会いはありません。「いい男」かどうか、結局は本人が決めることです。恵さんはまだ決められないと相手に伝えて、もう少し会ってみるそうです。  家探しもかなり迷った恵さんですが、次に住むならオートロックじゃなくてもいいと思っているそうです。それだって、試しに住んでみたから分かったこと。  今回も、仮にうまくいかず交際解消したとしても、二人目の彼氏を探せばいいだけ。失うものなんて大したことありません。本人にも伝えてますが、最後に決めるのは自分自身。恵さんが試しに踏み出すことを祈っております。 ※個人が特定されないよう一部脚色してあります。 <取材・文/菊乃>
菊乃
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
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