YouTubeへの投稿きっかけで30年ぶりに友達と再会。不思議な縁とは?
あなたは、連絡をとっていなかった人と偶然再会した事はありますか?
新たにつながったご縁をありがたく思う場合もあれば、うとましく感じ事もあるようです。
山中祥子さん(仮名・34歳・契約社員)は、料理が趣味です。
「なので、自分でYouTubeにチャンネルを持ち、手軽に1人分夕御飯を作る動画や、お弁当を作る動画などをアップして楽しんでいるんです」
ですが再生回数もチャンネル登録者も少なく、とてもYouTuberと呼べる感じではないんだとか。
「あくまで趣味だと思ってやっています。新しい動画をアップすると、twitterで告知するのですが…YouTubeの動画を見てtwitterをフォローしてもらえたりもするし、なんだか見えない輪が広がっているようでワクワクするんですよ」
するとある日、twitterのDMにあるメッセージが届きました。
「『祥子ちゃんのお料理番組をYouTubeで偶然見つけてしまいました。私は子供の頃に近所に住んでいたM美です。覚えてる?』と…もう、腰が抜けるほど驚きましたね」
なんと祥子さんが料理好きになったキッカケは、M美さん(37歳)だったのだとか。
「まだ私が小3の頃に、近所のM美ちゃん(小6)の家によく行っていたんです。M美ちゃんのご両親は共働きで、いつも2人きりでキッチンで遊んでいたんですよ」
決まってする遊びは“レストランごっこ”でした。
「まず、M美ちゃんが冷蔵庫の中身を確認しながらノートにメニューを書いてくれて、その中から私が好きなものを3品選んで作ってもらって食べるという…私ばかりがおいしい遊びです(笑)」
サンドイッチにコーンスープ、そして食後に甘い紅茶、というのが祥子さんのお気に入りのメニューだったそう。
「今思うと、スープはインスタントのやつだったし、ティーバッグの紅茶をいれるのもお湯を沸かすだけですが…サンドイッチはちゃんとレタスとハムとチーズが入っていてマヨネーズで味付けしてあって、とても美味しかったんですよ」
おまけに可愛く三角にカットされていて、プチトマトが添えられた見た目に心をわしづかみにされていたのだとか。
「ですが、M美ちゃんは急に引っ越してしまって。ご両親の都合だと思いますが、ろくにお別れも言えずに離ればなれになってしまって寂しかったのをよく覚えています」
そんな、M美ちゃんがチャチャっと作ってくれた、可愛くて美味しい料理が忘れられず、独学で料理を続けてきた祥子さん。
「なので、まさかまたあのM美ちゃんとつながれるなんて…本当にインターネットって素晴らしいですね」
それから2人は再会を喜び合い、当時の思い出や近況などをひんぱんにメールでやり取りしているそう。
「当時、M美ちゃんは自分の作った料理を、大喜びで美味しそうに食べる私の事が大好きだったそうです(笑)両親の帰りが遅く、家で1人で過ごす事が多かったM美ちゃんが必然に迫られて料理上手になった事も、今さらながら知りました」
そんなM美さんは現在、新潟県で夫と2人で喫茶店を経営しており、中学生の女の子がいるんだとか。
「コロナが落ち着いたら新潟に遊びに行く約束をしたんですよ。喫茶店のメニューにサンドイッチがあると聞いたので…現在のM美ちゃんの味を食べてこようと思います」
続いては、逆に、嫌な相手と偶然出会ってしまった場合です。
今回は、そんな経験をした2人の女性に話を聞いてみました。
趣味でYouTubeに料理動画を投稿
近所の3歳年上の友達と引っ越しで疎遠に
新潟で喫茶店を営む彼女と会う約束もした
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