また、同世代の友人と遊ぶ時には一抹の寂しさを感じてしまうと打ち明けます。友人の子どもの話を聞くことに抵抗感はないものの、子持ちの友人グループの中だと、どうしても子どもの話が中心になるため話題に困り、ポツンとした気持ちになったことが何度かあるよう。
「だから、子持ちの人とは一対一以外では無理して会わないようにしています。一対一がいい理由は相手に言ってないですけどね……。」
後悔しない道を選択しても芽生えてしまう「孤独感」。彩音さんは実体のない「孤独」と敵と闘いながら、自分の道を歩み続けています。
「他の未婚の子なし女性も、同じような孤独感を抱えているかもしれません。その孤独に飲み込まれないよう、一緒に外へ出て楽しもうよって言いたい。」
ひとりで孤独を背負おうと頑張ると、心がつぶれてしまうもの。しかし、誰かとその孤独を分かち合うことができたら、感じている絶望や抱えてきた罪悪感が軽減されることだってあるはず。子どもがいない女性たちもママ友のように手を取り、支え合えるような社会になったなら、見えてくるものは違ってくるのかもしれません。
<文/古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
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