新宿末廣亭での立川志らくの出演回には、機材のミスにより、楽屋でまわしたカメラが映像だけで音声が収録されていなかったことがありました。 　それを、声帯模写が得意な活動写真弁士・坂本頼光による全員分の吹き替えでピンチを切り抜け、逆に面白くしてしまっています。漫才師・ナイツの二人がうつっている画面に、「サザエさん」のアナゴさん・マスオさん風の声があてられているのが、なんともユーモラス。 　日々登録者数を増やし続けている「伯山ティービー」について、SNSでは 「15分ほどなのに、なぜこんなにドラマチックなのか」 「記録映像の名作。YouTubeがスマホやパソコンの前に特等席を作り上げてる感じ」、 「口コミの伝達速度を一気に飛び越えて何万人ものひとたちに、寄席芸人の魅力を直に届けられているのがすごい」……などと、絶賛の声があふれています。 　伯山ティービーの動画を編集しているのは、ドキュメンタリー監督の岩淵弘樹。その道のプロが手掛けているだけあって、映像作品として高品質なクオリティを保持しています。

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松之丞改め六代目神田伯山(@matsunojo_hakuzan6)がシェアした投稿 – 2020年 2月月11日午前2時33分PST

　神田伯山は、自身のラジオ番組で“「伯山ティービー」は自分が主役じゃない、業界が潤えばいいと思ってやっている志の高い配信で、楽屋の空気を伝える記録的価値がある映像だ”と語っています。 　彼が“You Tubeの革命だ”とまで自負する、「神田伯山ティービー」。寄席や講談に馴染みがない人こそ観てほしい最高のドキュメンタリーです。 ＜文／満知缶子＞ ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】